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オミクロン株の症状や潜伏期間は?軽症でも持病悪化のケースも2022年1月26日NHK

2022-06-09 16:01:58 | 連絡
急拡大する新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株。
症状については、肺炎など重症になる患者の割合は従来に比べ低く、潜伏期間が平均3日程度と短いこともわかってきました。
ただ、軽症でも感染によって持病が悪化し救急搬送されるなど、感染が間接的に影響を及ぼしているとみられるケースも相次いでいます。 
〇オミクロン株の症状は?肺炎の割合低い
オミクロン株の感染が拡大している1月、肺炎などの重い症状になっている感染者の割合は、従来の新型コロナウイルスが広がった1年前の10分の1ほどだったほか、アルファ株やデルタ株などが拡大した時期よりも低いとする分析結果を国立感染症研究所がまとめました。
国立感染症研究所は、1月19日までに届け出のあった東京都など1都3県の新型コロナの患者のデータをもとに届け出の時点で肺炎など重い症状だった人の割合を感染拡大の時期ごとに比較しました。
その結果、重い症状だった感染者の割合は、従来のウイルスが広がった去年1月初めまでのおよそ1か月半と比較したものは次の通りとなっています。
アルファ株 拡大期:1.14倍
デルタ株 拡大期:0.73倍
オミクロン株 拡大の1月:0.12倍 
一方、肺炎以上の重い症状がみられた人は、年代が上がるごとに多くなっていました。
10代以下の感染者:0.15%
20代から30代:0.26%
40代から50代:0.44%
60代から70代:1.51%
80代以上:4.66%
 〇潜伏期間 半数余りが3日後までに発症
オミクロン株、感染してから発症するまでの潜伏期間についてもわかってきました。
国立感染症研究所の暫定報告によりますと、オミクロン株に感染し発症した113人について分析した結果、平均的な潜伏期間は3日あまりでした
ウイルスにさらされた翌日までに発症したのは9%弱、2日後までが30%あまり、3日後までが53%あまりと、半数が3日後までに発症していました。
そして、6日後までにはおよそ90%が発症し、9日後までだと98%を超える人が発症していました。
感染から発症までのスパンが、これまでの新型コロナウイルスよりも短いために、感染が速く広がりやすくなっているとみられています。
〇軽症でも持病悪化のケースも
コロナの症状は軽くても、治療に当たっている医師は、別の問題も起きていると指摘しています。
埼玉県川越市にある埼玉医科大学総合医療センターは、これまで新型コロナの主に重症患者の治療にあたってきました。 
オミクロン株が急拡大している第6波では、これまでに重症患者への対応はなく、22日時点で合わせて40床余りが設けられたコロナ患者の病棟には、高齢者や基礎疾患のある7人が入院していますが、いずれも症状は軽いということです。
医師は、コロナの症状は軽いものの、感染が間接的に影響を及ぼし、持病が悪化したとみられるケースも相次いでいるということです。
入院中の埼玉県内に住む50代の女性は、コロナの感染が確認された数日間は自宅で療養していましたが、療養している間に腹部の持病が悪化し、救急搬送されてきました。
女性は、現在も入院していますが、症状が落ち着いてきたため、医師が病棟内で代理で話を聞く形で取材に応じてくれました。
〇“体のダメージ大きい
女性は1月上旬、発熱やのどの痛みを感じ、近くの医療機関で検査を受けたところ、新型コロナへの感染が確認されました。 
女性
「飲食店で知人と集まって会話していたので、そこで感染したと思います。
お店で換気もしていたし、それぞれマスクも着用していましたが、お酒を飲んだときに気が緩み、マスクをつけて話す、というのが緩くなってしまったと思います」
当初、女性は自宅で療養していましたが、数日後、腹部の持病の状態が悪化し、救急搬送されました。
女性
「はじめに熱が39度くらいまで上がって翌日に医療機関で陽性が確認されたのですが、そのときは熱は下がっていたので、このままどんどん楽に治っていくのではないかと思っていました。しかし、意外とそうではなく、感染によって体はダメージを受けていたようです」
そして、病院で検査したところ、オミクロン株への感染の疑いがあることが分かりました。
一方、家族への影響も大きく、夫は職場に行けず自宅待機となり、息子は大学受験でしたが、陰性の結果を受けて別室で受験する形になったということです。
 女性
「今まで感染していなかったし、ワクチンを2回接種していることもあり、気が緩んでいたと思います。いつどこで感染するのか分からず、体へのダメージも大きいので、“オミクロン株はただのかぜだ”という意見も見かけますが、やっぱり油断しないほうがいいと思います。これまで我慢してきて、人に会いたいという気持ちはあると思いますが、今はもう一息、我慢したほうがいいとつくづく思います」
感染症科 岡秀昭教授
「コロナは軽症で肺炎にならなくても、高熱やウイルスによるダメージがあると、持病が悪化することがある。
腎臓が悪い人が腎臓が悪化したり、糖尿病の人は糖尿病が悪くなったり。
オミクロン株で圧倒的に感染者数が増えると、それによって持病が悪化する、あるいはほかの病気が発症するというリスクにもなってくる」 



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