厚生労働省の統計によると、労働災害による死傷者のうち、60歳以上は18年に約3万3千人になりました。すべての年齢のうち26%を占めます。10年前に比べ、約1万人増えました。「働く高齢者が増えて事故も増えている」(厚生労働省)そうです。
特に最近増えているのが「転倒」です。18年の死傷災害の4分の1を転倒が占めました。関東地方の労働基準監督署に聞いてみると「昔は機械に挟まれるといった事故が多かったが、
今はちょっとした転倒で、労災につながるようなけがをしてしまう」ということでした。
――足元では働く高齢者が増えています。
「高齢者はまだまだ働けます。健康状態を加味して私が分析したところ、
1.今の60代後半の人たちでも就業率をあげる余地がありました。
2.正社員でなくても、非正規での働き方を中心にしようという考え方もあります。培った技能を生かし、フリーランスで働くといったかたちです。働き手にとっては、自由度が高いなどの利点があります。
3.こうした働き方を前提とした社会保障の設計も必要になってくるでしょう」
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