忽那賢志
感染症専門医
感染症専門医。2004年に山口大学医学部を卒業し、2012年より国立国際医療研究センター 国際感染症センターに勤務。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている
感染症専門医
感染症専門医。2004年に山口大学医学部を卒業し、2012年より国立国際医療研究センター 国際感染症センターに勤務。感染症全般を専門とするが、特に新興再興感染症、輸入感染症の診療に従事し、水際対策の最前線で診療にあたっている
※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。本ブログに関する問い合わせ先:skutsuna@hosp.ncgm.go.jp、
研究プロフィール:https://researchmap.jp/kutsunasatoshi
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CDC(米国疾病予防センター)は、現時点で新型コロナウイルス感染症
が重症化のリスクが高い集団として、以下のように定義しています。
新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい人
・65歳以上の人
・老人ホームや介護施設に住んでいる人
・慢性呼吸器疾患、中等度~重症の気管支喘息
・重篤な心疾患
・免疫不全患者:免疫不全の状態を引き起こす原因としてがんの治療、喫煙、骨髄移植、臓器移植、HIV感染症、ステロイドやその他の免疫抑制薬の長期使用など
・重度の肥満(BMI40以上)
・糖尿病
・透析・慢性腎疾患
・肝疾患
(CDC. People Who Are at Higher Risk for Severe Illnessより)
こうした重症化のリスクがある人はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
やるべきことは基本的には変わりません。
新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい人が気をつけるべきこと
・外出を控える
・こまめに手を洗う
・人との距離を保つ(2M以上)
・よく触る環境表面をこまめに消毒する
咳やくしゃみなどの飛沫から感染することから、これらの症状のある人は周りの人にうつさないようにマスクの着用など咳エチケットを心がけましょう。
また手など触ったところからウイルスが広がり感染する可能性もあるため、こまめな手洗いを行うようにしましょう。
新型コロナウイルス感染症は、「密閉・密集・密接」の3要素を持つ空間で広がりやすいことも分かっています。
このような「3密空間」にいる感染者は、いない感染者よりも18.7倍も他の人へ感染させやすいとのことです。
老若男女、全ての人が「3密空間」を避けることが新型コロナ対策では重要です。
肥満中年男性でおまけに痛風持ちの私も気をつけますので、皆さんもしっかりと感染予防を行いましょう!
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