養育院[編集]
東京都健康長寿医療センターの歴史は、1872年(明治5年)10月15日の養育院創立までさかのぼる。養育院は、ホームレスや病者、孤児などの窮民救済を目的とした、病院、乳児院、孤児院、養老院などの機能を併せ持った施設で、江戸時代の基金である七分積金を引き継いだ営繕会議所の事業として行われた。養育院の初代院長は渋沢栄一である[1]。
養育院は当初、本郷加賀藩邸跡(現在の東京大学)の空長屋に設置された。その後、上野(現在の東京芸術大学の校地)、神田、本所、大塚と移転を繰り返し、関東大震災後に現在の東京都健康長寿医療センターのある板橋に移転した。
養育院は、1889年(明治22年)に当時の東京府に移管された。
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(とうきょうとけんこうちょうじゅいりょうセンター、英語: Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology)は、東京都板橋区にある地方独立行政法人。1872年に設立された養育院を前身とする、高齢者医学・医療あるいは老年学のリーデイングホスピタル・インスティチュートで、病院と研究所を擁する。理事長は鳥羽研二、センター長は許俊鋭、研究所副所長は重本和宏と新開省二、副院長は原田和昌、黒岩厚二郎、荒木厚。名誉理事長は井藤英喜。2009年4月1日に東京都老人医療センターと東京都老人総合研究所が統合して発足し、病院はエイズ治療拠点病院を始めとして、複数の分野で拠点病院に指定されている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます