<年が明けてすぐ、イラン革命防衛隊の車列が空爆されて、司令官が殺害された。
目標が移動していたことから、無人偵察機による監視が行われ、無人攻撃機がロケットで攻撃したものと推測される。
このニュースを聞いた金正恩委員長は、「自分にも同じことが実行されるかもしれない」と震え上がっていることだろう。>
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2020.1.10(金)
軍事情報戦略研究所朝鮮半島分析チーム
今、無人機は任務において大きな発展を見せている。
ただ単に航法をして偵察や警戒監視、通信リレーシップをこなすだけでなく、長時間の空中哨戒や精密攻撃、索敵掃討、編隊飛行、無人給油など任務が拡大している。
世界の主要国は無人機を整備するだけでなく、陸海空作戦に充当され、任務の幅を拡大しようとしている。
無人機は有人機の保有任務を席巻していくのであろう。パイロットは役割が大きく変化しゲームコントロール的な役割に変わっていくように思える。
韓国の特殊戦司令部と在韓米軍が、群山の空軍基地などで仮想の北朝鮮軍基地を襲撃し、要人を取り押さえる訓練を行ったことを、米国防省が2019年12月に、ホームページに公開した。
写真には在韓米軍の兵士らが建物の中から白い服を着た北朝鮮要人とみられる人物を連行する様子が収められている。北朝鮮首脳部に対する「斬首作戦」の訓練だったと見ていい。
だが実際はどうか。
特殊部隊が北朝鮮に潜入して、北朝鮮要人を殺害するあるいは捕獲する行動について、作戦の実行の可能性から検討すると、まず、国内に潜入はできるが、警護軍団(数万人)や首都(平壌)防衛軍団(数万人)に守られている目標とする人物までにたどり着けないだろう。
そして捕獲や殺傷までに至ることは難しい。
さらに、捕獲や殺傷したとしてもその後に発見され、軍団から取り囲まれ、撤退することはほぼ不可能に近い。
特殊部隊による斬首作戦を映像などで見せつければ、金正恩委員長を震え上がらせることは可能だが、成功する可能性はほとんどないといえる。
では、どうするのか。最も実現の可能性が高いのが、その人物を無人偵察機によって継続的に監視し、この情報をもとに無人攻撃機からロケットを発射して殺害することだ。
北朝鮮は、2017年の軍事パレードの様子を、リアルタイムで実況中継することがなくなった。数時間後に録画で放送されるのだ。
つまり、金正恩委員長は、この無人機による監視と攻撃を恐れているのであろう。
年が明けてすぐ、イラン革命防衛隊の車列が空爆されて、司令官が殺害された。
目標が移動していたことから、無人偵察機による監視が行われ、無人攻撃機がロケットで攻撃したものと推測される。
このニュースを聞いた金正恩委員長は、「自分にも同じことが実行されるかもしれない」と震え上がっていることだろう。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58875?page=6
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