<英国との新たな貿易協定は、2020年末に 日欧EPAに基づく優遇措置同等で決着か>
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政府は25日、英国との新たな貿易協定交渉で最後の課題となっていた同国産ブルーチーズの取り扱いについて、欧州連合(EU)産と同水準の低関税を保証する仕組みを導入する方向で最終調整に入った。英国産には29.8%の高関税をいったん適用するが、毎年末以降にEU産関税(現在は24.2%)との差分を輸入業者に還付する。英側も受け入れる公算が大きいとみられる。
19年度のEU産チーズ全体の低関税枠は2万600トン。このうち実際に業者に枠が割り当てられたのは全体の58%にとどまる。同年度の英国産全体の輸入量は約27トン。ブルーチーズは嗜好(しこう)品の側面が強く、国内生産者への打撃は限定的と判断したもようだ。
英国のEU離脱に伴い、日欧EPAに基づく優遇措置は今年末に日英間で失効する。このため、日英は6月に新協定締結へ交渉を開始。8月上旬に日本車関税の26年撤廃などで合意している。
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