By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-05-11 更新:2023-05-12
辛坊治郎
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が5月10日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。
75歳以上の公的医療保険料が引き上げられる改正案について、「きめ細かい配慮がなされていない」と批判した。
5月9日(火)、参院厚生労働委員会に岸田文雄首相が出席。
75歳以上の公的医療保険料を来年度から段階的に引き上げる関連法の改正案に関して質疑を行った。
改正案は今週中に成立する見通しで、年金収入が年間153万円を超える人が対象となり、1人当たり平均で年4000円の負担増となる。
値上げされた保険料の一部は、4月に引き上げられた出産一時金の財源に充てられる。
このニュースについて辛坊は「納得いかないのは、医療費がこれだけかかっているから、医療費これだけ上げさせてくださいねという話の持っていきようなら、わからなくはないが、今回引き上げになるひとつの理由は、出産一時金が今42万円のものを50万円に引き上げる…そのお金がないのでって、いやいや……」と述べた。
辛坊によると、現在75歳以上の高齢者に使われる医療費は年間で約17兆円。そのうち、1割を後期高齢者の保険料、4割を各健康保険組合などを介して徴収される現役世代からの拠出金、残り5割は公費で賄われている。
辛坊は「後期高齢者にかかっている医療費の9割くらいは、税金と現役世代に面倒みてもらっているんだから、後期高齢者の人はお金を負担するのは仕方ないよねという話だが、上げる理由が『出産一時金、上げるため』って…いや、それ別のところで」と指摘。
そのうえ、出産費用は都市部と地方で金額に20万円~50万円程度のひらきがあり、「国から50万出るなら、そこまで引き上げていいのでは?というので、いわゆるひとつの便乗値上げで、ものすごい勢いで、今まで安かった地方の出産費用が上がっている。
だったら、それをまず手当てしないと。
これまで地方だと30万円くらいで出産できていたのが、出産一時金引上げになるからって、それにあわせて出産費用が上がったら、何にもならない」と言及。
「そういうことをちゃんと手当てしてから、政策を発表しろよ」と述べ、きめ細かい配慮がまったく行われずに値上げがなされることを批判した。
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