十数年前、ドイツのドユッセルドルフで開催された世界的な印刷機材展示会で、今では当たり前のようになった、金具を使わないカレンダーの綴じる機械を見つけました。やがて日本もこうなると閃いて、この機械「テクノブロック」のロンバルディ社長に日本で販売したいと申し入れました。実は、展示会場で機械を動かしていた髭のおっちゃんが、ロンバルディさんで私より年下でした。
一号機は、印刷機材展に展示する為に、輸入することになり、一番最初に選んだ展示会は、名古屋でした。印刷会社のトップから、トヨタ自動車のVA・VE提案の事を聞いていましたので、名古屋の印刷会社の人達に見て戴きたかったのです。トヨタは取引会社にVA(Value Analysis)VE(Value Engineering)による提案を求めていました。
従来の金具を省くカレンダーの提案は、充分この提案に値するものと確信していました。トヨタのカタログを印刷している印刷会社から、見本品を作るよう依頼があり、提出しました。結果的に次の年のトヨタのカレンダーはすべてこの方式に切り替わりました。確か二百万部以上だったと思います。それ以来、金具付きカレンダーは年毎に少なくなって、今では殆ど見かける事はありません。
いつも先を見る目なんて言っていますので、私の数少ない自慢話をしました。もっとも、私はその切っ掛けを作っただけですが。
一号機は、印刷機材展に展示する為に、輸入することになり、一番最初に選んだ展示会は、名古屋でした。印刷会社のトップから、トヨタ自動車のVA・VE提案の事を聞いていましたので、名古屋の印刷会社の人達に見て戴きたかったのです。トヨタは取引会社にVA(Value Analysis)VE(Value Engineering)による提案を求めていました。
従来の金具を省くカレンダーの提案は、充分この提案に値するものと確信していました。トヨタのカタログを印刷している印刷会社から、見本品を作るよう依頼があり、提出しました。結果的に次の年のトヨタのカレンダーはすべてこの方式に切り替わりました。確か二百万部以上だったと思います。それ以来、金具付きカレンダーは年毎に少なくなって、今では殆ど見かける事はありません。
いつも先を見る目なんて言っていますので、私の数少ない自慢話をしました。もっとも、私はその切っ掛けを作っただけですが。