先日、段戸山に登った時に、段戸石の採掘された石の表面に、キラキラ光る部分を見つけました。白雲母や黒雲母など幾種類かある中の金雲母が、光っていたんです。今はやりのレアメタルではありませんが、絶縁材や塗料等に使われるそうです。そう言えばこの山が、約2000万年前の造山活動により、10,000気圧の超高圧と5,000度の高温で生成されたと聞きました。この誕生に由来するいろいろな条件が、いろんな特性を有しているのではないかと思います。その特性の中で、人工セラミックスに近いことから、ナチュラルセラミックスとも呼ばれています。高レベル核廃棄物の処理に「るつぼ」として使用されているのが、人工セラミックスで、強度的にも価格的にも十分転用可能とのことです。知れば知るほど、不思議な石です。