In the Green Breeze

緑の風日記

富士登山がんばりました!

2008-07-27 16:32:00 | Weblog
今週7/24-7/25の2日間、富士登山に行ってきました。

お天気は幸運にも快晴。登山は小学校の時、地元の金華山に登って以来という超初心者の自分。いきなり日本一の山に登るなんて、きつそうなのは分かるけど何がどうしんどいのか皆目見当もつかないので、とにかく備えあれば憂いなしで、母が送ってくれた援助物資と持てるだけの水・酸素ボンベをリュックに詰めて、全く履き慣らしていない新品の登山シューズを履き、いざ出発☆
1日目、まず須走浅間神社で安全祈願をしてから、バスで5合目の標高2000m地点まで移動し、午後3:30頃に登山開始。登りだして10分ほどすると、早くも運動不足がたたり疲労が襲ってきて、リュックが鉛のように重くなり、尋常じゃない汗がでてくる。てっぺんも見えないし、まだ6合目にも達してないのにこんなにフラフラでは・・・とかなり不安になったけど、もう無理をせず、自分のペースで休み休み、のろのろとレースの中のカメさんの気持ちで一歩一歩進んで行きました。
本6合目に達したとき、やっと仲間に追いつくことができ、そこから4人で登っていきました。標高が高くなるにつれて、いつのまにか自分が雲の高さを超え、沢山いた虫たちもほとんどいなくなり、緑の無い、岩と砂と土の不毛の斜面に変わっていきました。見えるのは、斜面と空と遥か下のほうに見える雲の絨毯と、上に飄々と聳え立つ富士山。時々、遠くの方の雲の中で稲光が見えて、あれがこっちに来たらどうしよう!と言いながら、気分もムードも、指輪物語で黙々と指輪を火山の頂上へ運ぶ、フロドとサムみたいでした。常に水分を補給しながら、時々酸素を吸いながら、段々辺りが暗くなってくる中、明日ご来光に間に合うようにできるだけ登ろう!と励ましあいながら、何とか夜の8:30頃、本8合目に到着。
本8合目の山小屋で、7.5合目位から感じていた車酔いをしたような感覚が悪化してしまい、救護の方に腹式呼吸法を教えてもらって、スーハースーハーと呼吸の練習をしながら、ほとんど寝ずに1日目が終了。
翌日、朝の2:20に支度を整えて、再び頂上を目指して出発☆昨日の呼吸の練習のかいもあり、酸素の薄い場所で苦しくならないコツを何となくつかんだようで、もうどんと来い!という感じで、だんだん登ることに楽しさを感じられるようになってきました。斜面は9合目位からますます険しく崖のようになり、ご来光を頂上を見ようという登山者で横に3列も4列も並んで渋滞してたので、誰かが足を踏み外してしまったりしたらほんとに雪崩落ちそうな位混雑してました。後ろを振り返ると空の端っこがだんだん白々と明るくなってきて、黒から青、青からオレンジのようなピンクのような色へ、ほんとに説明できない色をしていました。最後のほうは、もう自分との戦いでひたすら登るのみ、で、頂上に着いたとき、ちょうどお日様が丸い姿をすべて見せた頃でした。遥か下には、飛行機から見たように雲の海が広がっていて、色んな青のグラデーションの空に、日の光が力強く差し込んで、ほんとに自然の中から命が産まれたような、大迫力だけどホッと安心するような不思議な光景でした。大きい世界の中の小さな自分を感じて、生きてこんな綺麗な世界を見れて良かったなぁ~と思いました。
頂上で先に着いていた仲間とも合流し、みんなでよく頑張ったね!と称えあって、喜びに浸って、それから下山。
下りは、崩れ落ちそうな柔らかい砂と土と岩の斜面を、かかとからズボズボ踏み込み砂埃にまみれながら下りて行きました。途中ですごい勢いで走ってきた某電気メーカーの人に、背中からぶつかられ、そのまま一緒に吹っ飛びゴロゴロと転がってしまう事故に巻き込まれました。絶対そこの社名は忘れないけど(笑)、地面が柔らかかったのでスキー場で転んだ位ですんで良かったです。下りはすべてやり遂げた達成感と安ど感があったので、みんなと談笑しながら和気あいあいと降りて行きました。足にかかる負担は登りと同じくらいハードだったけど、時間は半分くらいで5合目まで降りてきました。
それから、旅館に行ってお風呂入ってカレー食べて(このとき食べたカレーは超美味しかった!)、帰りのバスで爆睡して、金曜日のお昼に自宅に帰れる喜びに浸りながら、家に帰って寝ました。