野鳥見楽

野鳥を見て楽しみ、聞いて楽しみ、撮って楽しむ

ハジロカイツブリ

2024年02月03日 | カイツブリ科

魚を獲るための潜水から水面に上がってきたハジロカイツブリ。しかし濡れていない。お尻のあたりはふわふわだ。実は水鳥の羽毛は何層にもなっていて皮膚に近いほど緻密になりそこに空気をためているため水が皮膚に到達しないらしい。この防水効果と保温効果を保つため尾の少し上にある尾腺から分泌される油で羽繕いと言われる羽のコ-ティングする。油を塗らなくても濡れない構造なのだがこの油には羽根を傷つけるバクテリアから守る細菌(共生細菌)が含まれていて羽毛の早期摩耗を防いで潤いを与えている。そのため羽繕いは水鳥にとっては長い時間入念に行っているのをしばし見かける。