A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

卒塔婆小町

2008年05月17日 | イカすパノラマ天国
11X14"フィルムから切り出したフィルムで撮影をしてみた。しばらく現像できないので、どういう写りになっているかは不明だが、103ロールフィルムじゃなくて、こういうカットフィルムでも充分撮影できることを確認できた。ダークバッグ内でフィルムの装填も可能だ。
No1.PKは最初、ほとんど使われずに百年を過ごしてきたかのごとくで、非常にきれいな外観だった。それが使っているうちに、触るだけで張り皮の表面がハラハラと剥がれ落ちてきた。確かに百年は経過していたのだ。砂漠で発掘された楼蘭の美女のミイラが外気に触れて、頬から皮膚が剥離するかのごとくである。なにか文化財を破壊しているかのようなうしろめたい感じがしなくもなし。

No4. PKのフィルム

2008年05月15日 | イカすパノラマ天国
No4. PKに使う本来の103ロールフィルムは、現在製造されていないので、自分で作るしかない。
そこで手元にある11"X14"のシートフィルムから2枚ずつカッターで切り出してみた。
アーチ状のガイドレールにテンションが掛かるように、フィルムを装着するにはちょっと工夫が必要になる。緩衝剤の詰め物をしたり、テープで引っ張って止めたり試してみたところ、なんとかなりそうだ。
フィルム交換は、1枚撮るごとに、ダークバッグで、交換する方式となる。
現像は、苦手な皿現像。
スデクもそうだが、10cm×30cmだと、コンタクトプリントでもいけそうだ。

Panoram Kodak No.4, Model D

2008年05月14日 | イカすパノラマ天国
eBayでゲットしたNo4. PK, Model Dが昨夜到着。
動作は問題なく、外観は、ほぼミュージアム・レベル。RRレンズが、若干黴びているのだけがちょっと残念。
1901年7月という日付の、Panoram Kodak No4, Instruction Book(のコピー)も入手した。ところがこれに、レンズの焦点距離や、F値、シャッタースピードについての情報が一切ない。こういうところがやはりアマチュア・カメラだったんだと思わせる点なり。
Model Aは、イラストのように、アーチを描くカートリッジ部分でふたつに分離できるタイプで、Model Dは三方がヒンジで観音開きするタイプだ。スデクの時代ですら、103ロールフィルムは手に入らず、オバQのような布を頭からすっぽり冠り、カットフィルムを一枚ずつセットして撮影したらしい。隻腕のスデクには観音開きできるModel Dの方がやりやすかったにちがいない。