A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

TSUGARU2

2011年02月15日 | 旅の破片
TSUGARU2


金木を過ぎて、津軽鉄道の踏切を渡る。
金木から十三湊までは38KMしかないのに、慣れない雪道では、車で1時間半を要した。
十三湊は激しい吹雪だった。現在住人は800人ほどしかいない。
こんな吹雪の中を出歩く物好きは自分くらいなものだ。
十五世紀の初めに交易で賑わった湊と中世都市があったとはとても思えない。
入り口近くに神社があり、二本に分かれた道路が町の出口でまた一本に繋がる。
古い寺が二寺あり、出口には大鳥居、昔の水口のあたりにはまた神社がある。
二本の平行するラグーンに挟まれた水路は、沿岸航行する船にとって、日本海の荒波を回避するよい停泊地だったに違いない。
十三湖は水深1.5mしかない浅い汽水湖だが、喫水の浅い中世の和船にはこれで十分だったのだ。
地元では、水路側を前潟、十三湖側を後潟と呼ぶ。現在、後潟にはシジミ取り漁の船がたくさん並んでいる。


津軽十三湊19

2011年02月15日 | 旅の破片
アイヌのシャチ(砦)は柵で囲って、周りに環濠を掘ってあるそうだけど、十三湊のおびただしい記号化された柵を見ていると。なんとなくそのシャチへ連想が向かう。