A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

山鉾巡行8

2008年07月26日 | 旅の破片
夕方、雷鳴轟き、激しく夕立ち降る。
7月21日は江藤淳の命日だった。江藤が死んだのは、1999年のことで、21世紀のことなど知ったことじゃないというような自殺だった。江藤の文章は、ほぼ全て読んでいて、この人は最も自殺からは遠い人だと思っていた。
その日、胸騒ぎを起こさせるような激しい夕立ちが、湘南に降り続いた。
その胸騒ぎが的中したようなニュースだったので、この時期になる度に思い起こされる。
福田和也、宮崎哲哉という人たちは、江藤のお弟子さん筋にあたる。

池澤夏樹個人編集の文学全集で、フォークナーの「アブサロム、アブサロム!」がハードカバーで出ていたので、思わず購入してしまった。新訳かと思ったのだが、70年代初めの篠田一士訳であった。個人的には、フォークナーを読み返すには、いい時期かもしれない。