さて、南側の庭約20坪の芝生化を実行する。
5日ほどの日程で訪れた第2週のこと、台風の影響で強い風雨の日があった。 何もすることがなく、窓から庭を眺めていた。
道一本隔てた南側の別荘には大木があり、枝を四方八方にめぐらせ小さな葉をたくさんつけている。 雨で水滴が小さな葉に溜まっている。 時折強い風が吹くと、これらの枝をうちふるわせ、しごき飛ばされた水が南側の窓ガラスに波しぶきのごとくにぶち当たる。 最初、海岸でもないのに波しぶきだと思った。 バケツで水をかけたように、どっひゃ~、と水がかかるのである。
強い雨が降った時に庭がどうなるのか、ということに興味があった。 丁度良い機会だった。
ここは緩傾斜だ。 南側は下り坂の細い市道に面しているので雨水は左から右に流れる。 また、基本的な地形は南から北に傾斜しているので雨水は市道を下り、かつ、吾が庭に向かって流れてくる。 そこを平らに造成してあるので、雨水は市道と庭の接する所に集まるようになっている。
写真でも分かるように庭の市道側は雨が降ると水たまりになる。 さらに雨が続くと流れ込んだ水は土の下にじわじわ浸透し土の上に湧いてくる。 いわゆる飽和状態となる。
この庭は本来、芝よりも前に雨水対策を施す必要があると思った。 市道に沿って雨水をブロックする壁をこしらえる必要がある。 これは別途対策することとする。 (雨水ブロック プロジェクト)
この庭の北の部分、つまり、家に近い側では土のくぼみに水たまりが出来ている。
基本的に地形的には下り坂の上に土をかぶせてあるので、地下では家に向かって雨水が流れてきているはずだ。 だから庭の排水は地下水と庭に降り注ぐ雨水の両面の影響を受ける。 したがって、せめて市道から庭には雨水を流し込んではならないのだ。 また、庭に降り注いだ雨は市道と同じ傾斜をもって右側に流れるようにするほうが自然だろう。 あるいは傾斜の下側の土を厚く盛っても良いのかもしれないが・・・ 芝庭の傾斜をつけるときに考慮するべき点だ。 (芝床の傾斜プロジェクト)
しかし、雨が上がった後では、雨水は意外に早く、す~っと引いていくようだ。 傾斜地の特徴なのだろう。 土にしみ込んだ雨水は傾斜に沿って低い側に流れ落ちているのだと思われる。
このことで水はけの良い土地柄、といっても差し支えないのかもしれない。