FT-891Mで交信時情報のハムログへの取り込み、DSCWを利用したCW信号のデコードがうまく行ったので、今日はQCX+でも出来るのかどうかを試してみた。
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QCX+にはCATインターフェース用のφ3.5㎜ 3極ミニジャックが装備されている。 CATインターフェースと言ってもCW交信中の周波数の数値とモード(CW)をQCX+からハムログに取ってくるだけのインターフェースだ。
Hamlogの方にそれ以上のプログラムロジックが入っていない以上それしかできない。 USでは、自分でプログラムを書いてQCX+自体を外側から制御しようというような試みが多くなされている。 が、ワシはそこまでの興味はない。
おまけにワシのQCX+は7MHzのCW専用の無線機なのだ。
CATインターフェース用のUSB-TTLコンバーター(変換ケーブル)の情報がQCX+のマニュアルにあったので製作した。 Amazonで2本入りで¥530という中華製のUSBケーブルを買った。 これだ!
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うまい具合に3極ミニジャックを付ける側は4本のケーブルにばらしてあり、かつ、先端にピンソケットが付いていた。 USBソケットの中にはPL2303というチップが入っているそうだ。
マニュアルにあった配線図、回路図、等はこうなっていた。
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よう分らんのだけど、下のUSBの構造説明図では、白・緑の2本の線にはデータ伝送用配線D+とD-となっている。 これが上記のRxD、TxDとどう対応するのか?
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そこで一計。 ミニプラグにとにかく3本の配線を半田付けし、配線の反対側先端に3本のピンプラグを半田付けする。 そうしておけば、D+=RxD、D-=TxDとすることもD+=TxD、D-=RxDとすることも、ピンプラグの抜き差しだけで簡単に変更できる・・・と。 ・・・で、作った。 これだ!
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CAT用ケーブルが出来たのでPCに繋いで仮想COMドライバーをインストールする。 このケーブルがこんなに安いのは(2本で¥530)、使っているICチップが古いのと、それに対応するCOMドライバーがObsolete(古い)からで、Windows7では正常稼働するがWindows10では古いバージョンのドライバーが自動で入らない。 という事情だろう。
チップの製造元のProlific社から古いドライバーをダウンロードする方法も見つけたが、一番簡単な方法でインストールすることにした。
1.PCを立ち上げUSBを刺す。・・・と最新バージョンのドライバーが自動的にインストールされる。
2.デバイスマネジャーを開いてCOMポートを展開する。 作成されたCOMポートには!マークが付いているので、右クリックして「ドライバの更新」をクリック。 (!マークはこれじゃー動かないよ、という意味。)
3.「コンピュータを参照してドライバを選ぶ」を選択して待つ。
4.ドライバの一覧がでるので、V3.3という古いドライバを選択してインストールする。
この手順でUSBのドライバが無事にインストールされました。
CATケーブルでPCとQCX+を繋ぎ、Hamlogを立ち上げ、設定5にあるCOMポート番号をインストールしたCOMポート番号に変更して、Enterキーを押すと
Hamlogの入力画面がポップアップされ、周波数の欄には、"00.700710" てな表示が出ている。 QCX+のVFOには、”7,007,10” と表示されている。 ・・・なんや、これ? 桁があってへん。 おまけにHamlogバンドモードには「SSB」と表示されている。 バンドモードは更新されないみたい。
Hamlogでは最初からバンドモード欄に「CW」と入れとけばそのまま続けられるからいいんだけどね。
結局薬局、VFO周波数しか持ってこないのである。 おまけに桁ずれしている。 う~~む・・・まあ使えないことはないかなって感じ・・・泰山鳴動して鼠一匹・・・か、いやCATだから猫一匹だ ハイ
次に、FT-891Mの時と同じように、QCX+のイヤホンジャックに3極プラグを刺し、それをPCのマイクジャックに3極プラグで入力。 これでQCX+のCW信号音は消える。 ヘッドホンをPCのイヤホンジャックに刺すとQCX+の受信音がイヤホンで聞こえる。
おもむろにPCのDSCWを立ち上げる。 お~お~、QCX+で受信したCW信号がデコードされるではないかっか!
QCX+自体にデコーダーが付いているのだが、この配線をするとPCのDSCWでもデコードされる。 2つのデコード画面を見比べると・・・DSCWの方がノイズ・音量調節は面倒だが、デコードの精度は高い。
あるOMさんが言っていたが、回路内部で電子信号を複号かするよりも、音声となった音声信号を複号する方が複号の精度は高くなる・・・と。 音声信号は電磁的なノイズが消された状態で出てくるから?
FT-891MとPC接続で50Wまで出してSSBもCWも出来、かつ、デコードもHamlogへの入力もできるので、常置場所でのQCX+の出番は少くなるのではないかな。
お疲れさんでしたQCX+!
デコーダー付きQCX+はQRPで移動運用で使うことにしよう。 その際のログは紙ログだ~。 ちゃんちゃん