みなさんは、ここに行けば必ず釣れる・・・という場所と、釣り方、をお持ちですか?
これはなかなか難しいのです。
管理釣り場でのフライフィッシングでも、ボウズで帰ってきたことは何度もあります。 管理釣り場にも、そこに合った釣り方、というのがあって、それを身に着けるまでは・・・なかなか釣れません。 が、それを手に入れると、なあ~んだ、簡単に釣れるわ・・・ってことになるのです。
ワシ館山には、もう45年も通っていますが・・・ボートで釣る時以外は、やはり釣れたり釣れなかったりでした。
キス釣りにしても、大釣りしたことはあまりありませんでしたね。 まあ、当時は家族連れでの釣りでしたから、致し方ない面もありました。
釣れないときは、潮時が悪いんだ、とか、今は魚が回遊していないとか、あきらめの理屈をつけて納得しておったわけです。 たしかに時期によって魚がいるときといないときというのはあるとは思うんです。
しかし、釣れる時期に釣れない、というのは、何かを逸しているのではないか?・・・と疑ってみるのもいいのかもしれません。
今回、久しぶりに館山の海で釣りをしました。
館山湾では、例年では、ソーダカツオが入ってきて入れ食いになる時期なのですが、今年はそれが見られないのだそうです。 代わりといってはなんですが・・・時期外れのサヨリが回遊しているみたいです。
今回の釣り場は、ココ・・・砂揚場といいます。 ここは館山港の船着き場なので、船が接岸します。 接岸しているとき、接岸するときは船優先で、釣り人は立ち退きを要求されます。 案の定、今日も船が接岸するので釣りをしている人はどいてください、というアナウンスがありました。 船優先の場所ですから致し方ありません。
・・・が、車で乗り付けられるという大きなメリットがあります。 椅子、クーラーボックス、竿置き、バケツ、竿、タモ、餌箱・・・なんかを運ぶ必要がないのです。 逐一車から出せばいいんですから・・・便利です。
お向かいには、有名な館山自衛隊堤防が見えます。 この堤防は長く館山湾に突き出していて、いろいろな魚の回遊を楽しむことができる最高の釣り場です。 したがっていつも混雑しています。
初日・・・ワシ・・・雑魚釣りは本格的にやったことがないので、竿以外の諸道具がないのです。
水汲みバケツ、竿立ての錘にするバケツ、こませバッカン、こませ柄杓、スピード餌付け器、たこ用ネット(こませの解凍とか魚のいけすなどに、タコがつれたときのいけす)、サビキ用仕掛けセット(浮きと錘のついたもの)、こませかご(上用、下用)、トリック仕掛け(これが重要)各針サイズ、サヨリが来ているという情報からサヨリの仕掛けも・・・などなど買ったら・・・¥7,500にもなってしまった。
ほいでもって、買った諸道具を持ってここを訪れたのでした。
まず、何を釣るのか?・・・いろんな情報から・・・まずソーダカツオか、イワシか、アジか、サバか、サヨリか・・・キスか・・・クロダイか・・・メジナか・・・いったい何を釣ればいいの? ・・・となる。
釣りをしている人に尋問から・・・
夫婦できている釣り人・・・奥さんはハゼを釣っている。 旦那さんは、なにやら投げている。
端のほうで釣っているおじさん・・・何釣ってるの?・・・黒に決まってるだろ・・・黒?・・・ああ、クロダイね。 実は後で知ったのだが・・・クロというのはクロダイではなく、メジナの子のことを言うんだそうです。 黒メジナ・・・
メタルジグを投げているおじさんもいた。
隣に座った人・・・イワシを釣って、それを餌にソゲ(ヒラメ)を狙ってます。
う~ん・・・ワシは、イワシとクロダイを2本の竿で狙ってみよう・・・ということで、浮き付きのサビキ仕掛けにウィリーのついた針、上かごに冷凍網エビのこませを詰めて遠くに投げ込んだ。 もう1本の竿には、浮き、網カゴの下にイサキ用の仕掛けをつけて、冷凍こませ、針にはオキアミをつけて投げ込んだ。
オキアミの竿のほうは、終日・・・何も反応がなかった。 餌もとられていない。
サビキのウィリーのほうも、なにも反応なし。 だが・・・手前におっこちたコマセに何やら小魚が群がってくる。 目を凝らしてみると・・・なんと無数のイワシがコマセを争って食べている。
う~む、近場のほうに魚がいるな・・・ということで、岸壁から1mくらいのところにポンと落としてみた。 そしたら、イワシの群れが寄ってきてウィリーに引っかかった。 あ~こうやって釣ればいいのね・・・と納得。
コマセ柄杓でこませを1m位のところに投げてみると、イワシが水面を割るほどの勢いだ。 ・・・ひょっとすると、ミッジサイズのフライを投げれば・・・イワシのフライフィッシングが可能かもしれない・・・と思った。 いつかやってみよう。 フライのパターン・・・水面に落ちたアミコマセのパターン・・・
初日は、ウィリーでこませ釣り。 でも、入れ食いというほどには釣れない・・・針が大きいのか? 3号のサビキ仕掛けに、スピード餌付け器でアミエビをつけて投げると、確かに釣れた・・・が、針が小さいのと、たくさんついているので、取扱いが難しい。 面倒・・・すぐに引っかかる・・・餌付け器できれいに餌がつかない・・・などなど
・・・で初日の釣果は、3時間でイワシ3匹、子メジナ1匹。
2日目・・・今日も満潮は夕刻6時ころ。 3時ころから同じ釣り場へ。
今日は、イワシを釣り、イワシを餌に泳がせ釣りでソゲ(ヒラメ)を明示的に狙うことにした。
目的が決まると迷いがなくなって自信をもって釣りができる。
今日はこませを2Kg買った。 昨日は試しに1Kgのこませを使ったが、足らなくなったので・・・
こませかご用に、280円の混ぜ物をしたコマセを買った。 チューブみたいに絞り出せるので手が汚れなくて済む。 だが、混ぜものがココナツ油のような匂いがする。 日焼け止めの匂いみたいで、どうも好きになれない。 ビニール袋に冷凍こませを一旦詰めて、袋の角をカットすれば、同様に絞り出せるな・・・いいヒントを得たね・・・
で、岸壁から1mくらいのところに仕掛け投入。 さらに冷凍コマセを解凍して柄杓で追い討ち。
すると・・・冷凍コマセを投げたところにイワシの群れが集まる・・・急いで仕掛けをその群れのほうに移動すると・・・釣れた・・・イワシが。
水くみバケツに放り込むと・・・イワシは外に飛び出してくる。 何度も拾い上げてバケツで生かしておこうと思うが・・・1~2分でイワシは死ぬ。 死んだイワシは泳がせには使えないので、次のイワシを狙う。
かくしてイワシが釣れたら、すぐに泳がせのマゴチ仕掛けにつけて放り込む。 これを生きのいいイワシが釣れる都度繰り返すのである。
そして時がたち、あたりがうす暗くなったころ・・・泳がせ用の竿がポチャンと海に落ちた・・・えっと思って、焦ってイワシ用の竿で落ちた竿を拾い上げようと四苦八苦。 となりの人が持ち上げた竿を拾い上げてくれた。 そして・・・さかな付いてますよ・・・とうれしい一言。 この人は、実は昨日も隣で釣っていた。
尻手はつけとかねばならんね~置き竿には・・・教訓・・・
ついていた魚は・・・というと・・・これ
うれしかったね~・・・目的通りの魚が釣れたことは・・・
ここでは岸壁から、子メジナの群れに交じって、クロダイや、イサキのようなサイズの魚、イワシ、などが岸壁近くを左右に泳いでいる(いつもではないよ、コマセによってくるの)。 述べ竿で浮きでもつけて置いておけば、このような魚が釣れるのかもしれない。
釣れたヒラメは・・・測ると32㎝あった。
刺身にして食べたが・・・うまかった~
イワシは頭、骨、内臓を取って・・・ツミレに
イワシってすべて指だけでさばけるの。 腹から親指を入れ、尾に向かって押し込むと、2つに分かれる。 分かれ目から骨を掴んで肉を取り外す。 それだけ。 ・・・あ、その前に一応ウロコをとる必要はありますがね。