ここんとこ、庭の作業場も進みが悪いので、暇をみて投網を編んでみたろ、と、そそくさと道具をこしらえてみたんです。
こんなんです。
網針(あばり) は前に竹で作ってある。 (過去の記事をご参照ください)
網をあむには糸や網を引っかける小道具があると便利なんよ。 で、こさえたのが、
くさり サーキュラーを吊り下げていたくさりをカットして
一本に繋げてキーホルダーの輪っかを付けた
ピンクの金具 クリーニング店でくれる針金のハンガーをカットしてひん曲げて作った細長い輪っか
スケール 網針の下に茶色く見える板がそれ。 目板という。
(目板) 7節用(24㎜)と8節用(21㎜)のをポリカの1㎜厚の板から切り出した。
スケールは網の目(半目)を同じ長さに揃えるために使う。
網は半目づつ編んでいく。
ちなみに網針はこの目板よりも細くないと編めないのですよっ!
ほんでもって、ちと編んでみた。
網を編むには、まず、編出し というものを作らねばりません。 これがないと、網目を幾つつくっていったらいいのか、という難題に突き当ります。 半目づつ編むのですから対応する相手の半目が必ず必要です。 古い網の切れ端なんかを編出しに使う人もいます。
投網の設計をして、最上部(編出し)の目数を計算し、その目数に対応する、網み出し 用の網目を作るのです。
そしてできたのが、これです。
編み出しにはいろいろな方法があるんですが、今回はくさり網で縦に42目ほど編みました。 作り方は、前の記事のStrogov師のYoutubeをご参照下さい。
これを横にして、40目の編出しとします。 これから編んでいく部分が目的の網になります。 編出しは本体がある程度編めたらカットして捨てることになります。
編んでみたら、いややっぱり難しい・・・綺麗に網目をそろえるのが・・・慣れるまでに少し時間がかかりそうです。 いろんな編み方にも精通する必要があります。 蟇股結び、二重蟇股結び、本目結び、二重本目結び、等々。
とにかく、くしゃくしゃになるんですわ・・・網目のスケールもちぐはぐだし・・・でも、よ~く見ていただくと端のほうは網目になっとるでしょうが・・・くしゃくしゃを伸ばすとちゃんと網目になっとります。
編んでいる最中は、このように糸がくしゃくしゃになります。 ある程度の長さまで編めたら、吊り下げて熱湯をかけたり、ヘアドライヤーであっためたりすると、ピンと伸びてきれいな網になるそうです。
本体用のテグス(釣りで使うものと同じ)を発注して、準備が整いつつあります。 ナイロンテグスです。
ちなみに投網の設計についても試みました。
丈 2.9m
裾回り 15m
直径 5.8m 投げて開いた時の直径です。 計算の約8割になっています。
目合 8節 (15㎝の中に結び目が8つあるということ)
一目 1寸4分 (42㎜)
半目 7分 (21㎜) スケールはこの長さに対応します。 そう半目づつ編んでいきます。
総目 460目 裾回りには460の網目があるということ。
・・・と、ご存じの方は、やけに平べったい投網だとお感じでしょうか・・・
これは、米国式のキャストネット(投網)に仕上げる予定なのです。 これについては、今後ゆっくりとご紹介していきます。
秋の夜長と、クリスマス、正月の手慰みとして新たな工作がはじまっちまったかな・・・気の遠くなるような作業ですが・・・ やること増えてますな~、わっはっは