*←Click the pic to enlarge it.
*ドゥーグル・リンズィー即ち「クラゲのリンズィーさん」は海洋生物学者で俳人である。
彼はオーストラリアは中央クィーンズランド州の、人口8万人程のロックハンプトンという小さな町で生まれ育ち、州立大卒業後は東大へ留学して修士号・博士号を取得、ついでに(?)奥さんも我が日本で取得して(!)おまけになにやら言う俳句の賞までも取得してしまったという、なかなかの切れ者というか「取得ずくめ」のマルチ人間で、今は横浜国立大のイケメン教授(?)である。
*とまあ、このネタ元は言わずと知れた(?)NHK「ラジオ深夜便」である。
この人の四回に亘る連続講義を聞けただけでも「テレビを壊した甲斐がある」(はあ?)というものである。それくらい面白かった。w
おのおの方、御油断めさるな! 「人間万事塞翁が丙午」なのですぞ。???
(後註:「おのおの方、御油断めさるな!」というのはかつてのNHK大河『忠臣蔵』で、大石内蔵助役の長谷川一夫が討入りに際し吉良邸門前で同志を引き締めた言葉。後に大橋巨泉が自分の番組でしばしば声色を真似た。)
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塞翁とは、北方の辺境のとりでに住む老人。
『――が馬』
人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。人間万事塞翁が馬。〔「淮南子(人間訓)」から。昔、塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕ーー三省堂提供「大辞林 第二版」より
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ここは、その「深夜便」ファンのちょっとした溜まり場風になっていて、私と似たような人もいるんだなと思いました。w
放送を聴いてはいたものの、最初から最後まで私は実のところこの先生の名前をはっきり聞き取れなくて「ルーブル・リンリー」かな?「ドゥーブル・ディンリー」かな?と悩んでいたが、今あちこち検索してやっと、↑上の「すっぽん・はむ」という深夜便リスナーのHPに辿り着いて様々な疑問が一気に氷解した次第である。あーとんね。w
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*で、このリンズィー先生の専門はクラゲである。
これを英語では「ジェリー・フィッシュ」と言う。なんか変だ。クラゲは魚ではない。でも彼ら英語を母国語とする人達は「ゼリー状のフィッシュ」だと呼んでいるのである。彼らは海中にいる生き物をみんなfishと呼んでそれで事足れリとするのだろうか・・?
なんと大雑把でいい加減な人達だろうか!w
(↑いえ、これはお互い様で、我々が例えば単に「豚」とか「羊」とか呼ぶ家畜類とその肉に関してなら、彼らは実に微に入り細を穿った分類を展開することは皆様ご案内の通りである。笑)
ではでは、この看過出来ない真実に直面した私は今、
「魚≠fish(Sakana isn't fish!)=魚はフィッシュではない。これはつまるところ翻訳不可能だ!」
と声高らかに断ずべきだろうか。
そこまではしない。w
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*相模湾をちょっと沖に出ればそこには「板子一枚下は地獄(#)」の1000mの深海が広がり、120種(うち70種はセンセイ現認済!)のクラゲが生活しているのだそうである。あちゃ~っ。
・(#)板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
舟の床板の下は、地獄のような深い海である。舟乗り稼業の危険なことを喩えた言葉。ーー『慣用句辞典』
クラゲだけではない。深海はアマゾン同様「新種の宝庫」であり、地球全体の「熱交換」にも大きく寄与しているのだと言う。
また小笠原近海には「綺麗な海」が拡がっていると言う。
ここに言う「きれいな」とは魚類の餌となるプランクトンがいない(少ない)という意味である。そこにも多種多様なクラゲが生活している。彼らは何故食餌が競合しないのだろうか、それぞれが違う餌を食べているのだろうかと、興味は尽きないそうである。
*或いは、地球で最大の生物はシロナガスクジラではなく「アイオイクラゲ」という全長40mの巨大クラゲだという話もしていた。体長の大半を占めるその「尻尾」には胃袋と生殖腺が交互に連綿と並んでいるのだそうである。
合理的というか何というか、このヒトたち(←クラゲのことですよん♪)は何を考えているのだろうか?
はあ?
「セックスと食べることしか考えていない点、私たちも一緒」って、あーた・・。
或いはまた、クラゲを網で掬って捕らえようとしても、そのメッシュから加えられる外力のみによって、既にボロボロ・ずたずたになって結果網を素通りしてしまうクラゲの存在(←それはそうかも知れない。「一寸のクラゲにも五分の魂」、はあ? クラゲさんたちだって、別に人間に捕縛されるために生きているわけではないだろう)とか、他のクラゲに寄生して生活するクラゲの存在とか、或いは主食は他のクラゲだという共食いクラゲだとか、短いレクチャーの中で、このセンセイは流暢な聞き易い日本語を操って興味深い話題を乱発してくれたので、聞く方はただただ「わっ!」「わっ!」と驚くしか芸がなかったのである。
============
*講義の中でリンズィー先生は自作の俳句を和英両訳で何度も紹介してくれたが、私にはその巧拙を判定するだけの才覚は元々備わっていなかったことが悔やまれると言えば言える。
日頃吉本隆明の受け売りで「学者なんて所詮は打率二割五分サ♪」と毒づいている私だが、この先生に限って言うならば、これは紛うことなき一流の三割バッターだと思った次第である。w
*ドゥーグル・リンズィー即ち「クラゲのリンズィーさん」は海洋生物学者で俳人である。
彼はオーストラリアは中央クィーンズランド州の、人口8万人程のロックハンプトンという小さな町で生まれ育ち、州立大卒業後は東大へ留学して修士号・博士号を取得、ついでに(?)奥さんも我が日本で取得して(!)おまけになにやら言う俳句の賞までも取得してしまったという、なかなかの切れ者というか「取得ずくめ」のマルチ人間で、今は横浜国立大のイケメン教授(?)である。
*とまあ、このネタ元は言わずと知れた(?)NHK「ラジオ深夜便」である。
この人の四回に亘る連続講義を聞けただけでも「テレビを壊した甲斐がある」(はあ?)というものである。それくらい面白かった。w
おのおの方、御油断めさるな! 「人間万事塞翁が丙午」なのですぞ。???
(後註:「おのおの方、御油断めさるな!」というのはかつてのNHK大河『忠臣蔵』で、大石内蔵助役の長谷川一夫が討入りに際し吉良邸門前で同志を引き締めた言葉。後に大橋巨泉が自分の番組でしばしば声色を真似た。)
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塞翁とは、北方の辺境のとりでに住む老人。
『――が馬』
人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。人間万事塞翁が馬。〔「淮南子(人間訓)」から。昔、塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕ーー三省堂提供「大辞林 第二版」より
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ここは、その「深夜便」ファンのちょっとした溜まり場風になっていて、私と似たような人もいるんだなと思いました。w
放送を聴いてはいたものの、最初から最後まで私は実のところこの先生の名前をはっきり聞き取れなくて「ルーブル・リンリー」かな?「ドゥーブル・ディンリー」かな?と悩んでいたが、今あちこち検索してやっと、↑上の「すっぽん・はむ」という深夜便リスナーのHPに辿り着いて様々な疑問が一気に氷解した次第である。あーとんね。w
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*で、このリンズィー先生の専門はクラゲである。
これを英語では「ジェリー・フィッシュ」と言う。なんか変だ。クラゲは魚ではない。でも彼ら英語を母国語とする人達は「ゼリー状のフィッシュ」だと呼んでいるのである。彼らは海中にいる生き物をみんなfishと呼んでそれで事足れリとするのだろうか・・?
なんと大雑把でいい加減な人達だろうか!w
(↑いえ、これはお互い様で、我々が例えば単に「豚」とか「羊」とか呼ぶ家畜類とその肉に関してなら、彼らは実に微に入り細を穿った分類を展開することは皆様ご案内の通りである。笑)
ではでは、この看過出来ない真実に直面した私は今、
「魚≠fish(Sakana isn't fish!)=魚はフィッシュではない。これはつまるところ翻訳不可能だ!」
と声高らかに断ずべきだろうか。
そこまではしない。w
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*相模湾をちょっと沖に出ればそこには「板子一枚下は地獄(#)」の1000mの深海が広がり、120種(うち70種はセンセイ現認済!)のクラゲが生活しているのだそうである。あちゃ~っ。
・(#)板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
舟の床板の下は、地獄のような深い海である。舟乗り稼業の危険なことを喩えた言葉。ーー『慣用句辞典』
クラゲだけではない。深海はアマゾン同様「新種の宝庫」であり、地球全体の「熱交換」にも大きく寄与しているのだと言う。
また小笠原近海には「綺麗な海」が拡がっていると言う。
ここに言う「きれいな」とは魚類の餌となるプランクトンがいない(少ない)という意味である。そこにも多種多様なクラゲが生活している。彼らは何故食餌が競合しないのだろうか、それぞれが違う餌を食べているのだろうかと、興味は尽きないそうである。
*或いは、地球で最大の生物はシロナガスクジラではなく「アイオイクラゲ」という全長40mの巨大クラゲだという話もしていた。体長の大半を占めるその「尻尾」には胃袋と生殖腺が交互に連綿と並んでいるのだそうである。
合理的というか何というか、このヒトたち(←クラゲのことですよん♪)は何を考えているのだろうか?
はあ?
「セックスと食べることしか考えていない点、私たちも一緒」って、あーた・・。
或いはまた、クラゲを網で掬って捕らえようとしても、そのメッシュから加えられる外力のみによって、既にボロボロ・ずたずたになって結果網を素通りしてしまうクラゲの存在(←それはそうかも知れない。「一寸のクラゲにも五分の魂」、はあ? クラゲさんたちだって、別に人間に捕縛されるために生きているわけではないだろう)とか、他のクラゲに寄生して生活するクラゲの存在とか、或いは主食は他のクラゲだという共食いクラゲだとか、短いレクチャーの中で、このセンセイは流暢な聞き易い日本語を操って興味深い話題を乱発してくれたので、聞く方はただただ「わっ!」「わっ!」と驚くしか芸がなかったのである。
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*講義の中でリンズィー先生は自作の俳句を和英両訳で何度も紹介してくれたが、私にはその巧拙を判定するだけの才覚は元々備わっていなかったことが悔やまれると言えば言える。
日頃吉本隆明の受け売りで「学者なんて所詮は打率二割五分サ♪」と毒づいている私だが、この先生に限って言うならば、これは紛うことなき一流の三割バッターだと思った次第である。w
先生どうもあーとんね。
DVD出すんですか?
映像満載とか?
商売、お上手ね、ぐふふっ。
楽しみにしております。
今後も頑張って下さいませ。
チャオゥ!