GYAOは最近新しい編成になってから私には面白くなくなったのでとんと見なくなったが、昨日はどういう風の吹き回しかちょっと気が変わって『ミシシッピー・バーニング』(1988年米映画・主演:ジーン・ハックマン)を見た。実際に起こったKKK団の事件を基に、アメリカに今なお根深いレイシズムの問題を正面から扱ったいわゆる社会派映画である。見終わってからウィキペディアを引いたら「映画は史実とは違う。FBIはむしろ事件を隠蔽しようと謀った」という歴史学者らの異論があると指摘されていたけど、そりゃゴダールは『映画は現実だ』と言ったが、虚構は虚構であって『史実』である筈もない。てか『史実』なんてものは元々『どこにもない(!)』ものであって、一般に人がどこに立ってどういうスタンスで歴史を振り返るかによって、自ずと過去の見え方も異なって来るものなのでアル。で、今日は最近見た映画の話をとりとめもなくしていこうかというわけでそれはいいんだけど、今日は飛田では500円の日なので洋画を見に行かなければならないってか私は忙しい。あっそ。メディアは福田改造内閣の話題はテキトーに流して、今はオリンピックと高校野球である。詳しい説明は省くが、私がオリンピックで応援するのは女子マラソンの野口さんだけと言ってよく、あとは正直どうでもいい。あちゃ。オリンピックは本来『参加することに意義がある』筈だったが今この言葉はテレビでは「お馬鹿さん番組」で愚劣な混ぜっ返しをする際にしか使われていない。で、辺境の地ではテロはある、北京(←中国語風に読めばベイジン♪)では大気汚染に旧市街地住民らへの強制代執行的立退きにと、ひどいことになって来たが、我がメディアはメダルだメダルだとそれは喧しいことと言ったらない。奴らはますますもって愚劣化の一途を辿り、それを知ってか知らずか、その『一億総愚民化』の一大謀略に踊らされるだけの我々もまた『お先真っ暗』状態そのものである。まったくテレビなどを見ていると我々はいよいよますますアホになって行くしかない。チャンネルを回せばどの局もこれ以上ないという「悪ふざけ」のオン・パレードで、私なんかこれじゃあ某NHKの教育テレビか囲碁・将棋チャンネルくらいしか見るところがないわけだが、何故か報道番組だけは「努力して(!)」極力見るよう心掛けている日々なのである。だからどうしたってか、ぁそ♪ . . . 本文を読む
もう日付が変わってしまったが、さっきテレビを何気に捻ったら関西TV『さきよみ』が後期高齢者医療のそもそもの成立当時の様子を回顧していた。あの法案の委員会に於ける強行採決(06/05/17)の模様は私もよく覚えているが、当時自民党で関連の責任者だったアホの大村は「あの強行採決は茶番(出来レース)だった」と言い、ポチの懐刀=飯島某もそれを裏付ける発言をした。5月17日というと、京都では葵祭が終わった直後、東京浅草では三社祭当日である。強行採決の翌日の新聞報道の一面は秋田のゴウケンちゃん殺しの発覚で持切りだったそうで、後期高齢者医療の天引き決定などは当初殆ど問題視されていなかった。「メディアが取り上げなければ問題にはならない」というのが我がテレポリティックスの時代である。朝日新聞などは4面で4行だけ取り上げていただけだそうだ。耐震偽装のオジャマモンが世相を賑わすご時世だった。唯一毎日の某記者だけがこの問題の関連記事を書いていたが、彼によれば、厚生労働省からのデータ提示は更にその半年前の05/10/19に遡るそうで、その文書には一応はっきりと(かどうか)「特別徴収(天引き)」と書かれている。だが例によって記述がわざと迂遠で判読困難な仕様で書かれているため、余程注意深く読まないと、素人には何のことやらさっぱりわからないというのである。はっきり言えることはメディアが大好きな大蔵族=小泉ポチこそがここでもこの制度を敷設した張本人=A級戦犯だということである。福田も安倍ポンもポチの亜流の域を出ない。一太だったか、自民党の誰かが述懐していたが、旧来の自民党は橋龍政権で終わっているのだ。天性のペテン師=小泉ポチの詐術が瀕死の自民党を救った。泥船・自民党はいまだ沈没を免れ「内閣改造」などと窮余の一策=恥の上塗りではしゃいでみせているが、代わりにこの国と国民が沈没しかかっている。ま、私もいい加減「警鐘を乱打する」的スタンスには飽いているが、真夏日~熱帯夜が打ち続く毎日、今日は二年前のこのblogをちょっとだけ回顧してみる。ぁそ。 . . . 本文を読む