旧知の建設業経営者が資金繰りの相談に来られました。まぁ、資金繰りの話は入口だけで、ほとんどの時間は新規融資の相談でしたが…
そこは前にマル経融資を断念した先でした。
それから5年経って、改めて借入したいと希望を口にしてくれました。
その経営者は、なんというか、豪快な親分キャラの方です(笑)
そんな方が、借金を一度断られたところにまた頼みに来るのは、さぞかし腰が重かっただろうと思います
それでも来てくれたことに感謝しながら決算書等を拝見しました
すると、業績は思わしくない。悪化している。借入も、年商に近い規模まで増えている。
(伴走はできていなかった…)
以前、他地域の銀行が頼みに来て、長く取引していた銀行2つからの借入を借り換えした。その後、その他地域の銀行もあまり顔を見せなくなったそう。
ほとんど客の来ない店舗を賃借されている。
社長への貸付金を考慮すれば大きな債務超過。
いろいろ問題を抱えておられる。
仕事は日々真面目に取り組まれている。
社長の顔が歪むのは見たくないけど、
今ある材料だけでは新規借入が難しいことを伝える。
そして、今後の見通しと経営方針を尋ねる。
すると、聞きたくなかった
「それ、〇〇さん(私のこと)がちょっと、上手く考えてくれへんやろか」
わしはこんな数字見ても分からへんやろ?
やから、気づいたらこんなんやわ
でも、歳も歳やし そろそろ先のこと考えなあかんとは思ってるんや
とりあえず、
既存借入の情報を整理して、厳しい資金繰りを緩和できるような借り換えを提案
でも、それは一時的な資金繰りの処方箋であって、社長はこれから本質的な経営課題に目を向けなければならないことを伝えました
(伝わったかな…?)