Lightning

歩き続けた先に見たいのは 想像を超えた風と光

ペアリング

2011-11-28 21:34:10 | 明日も君を愛していられるように
きんいろのゆびわ。


「今までのとは、意味が、違うんだからね?」

そう言われながら、はめてもらった。



私は彼につけながら、まじまじそれを見た後、
「ずっと一緒にいよう、だなあ」とつぶやいた。
私から彼へ。ぎんいろのゆびわ。


彼を見ていると、
私の壊れて飛び散ってしまった夢のかけらを、
ひとつずつ拾い集めて、
「ほら、ちゃんと持てよ!」
って言いいながら私に渡してくれている気がする。


昔にもどるわけじゃない。
だけど、あいてしまった穴が…今は別のもので埋めていた穴が…、
本人の皮膚でまた再生されていく感じ。

それができるのは、
たぶん、一番大きく空いた穴に、
皮がはったから。
(まだ肉づくまでには時間がかかるだろうけど)



ペアリング。

最初にそれをつけたときは、最初の彼氏のとき。
一度リングに付いて喧嘩をしてから、1年以上たったあとだった。
「どうして指輪がいやなの?」
その問いに、「実家生だから、指輪付けてたら家族に彼女いることばれるじゃん」と言ってのけたから。
喧嘩してしまった。
それから1年以上たったあと、
彼は、「なんで指輪買わなかったんだろうね笑」とか言ってて、
雑貨屋で、「幸せになれるリング」なるものを買った。
そこにある気持ちはなんだったんだろう?
でも、そのとき、私は、
「・・・もう、今更」
そう思ってしまっていた。
お互いの気持ちが一致していないことをお互いがわかっていたのに、ペアリングだけきらきらしていた。
あれは、最初の彼氏と別れた後、前の研究室のゴミ箱に叩き付けるように投げ捨てたw

二度目にそれをつけたのは、二番目の彼氏のとき。
付き合ってから間もない頃、、確かクリスマス、に、買ってくれた。
とてもすきだったから、とてもうれしかった。
早いなあ、と思ったけれど、
君のことを100%すきなわけじゃない、と前のすきだった人を引きずっていたその人が
そういうものを買ってくれたってことは、気持ちが向いているのかなと思ってびっくりした。
でも、それはそうじゃなかった。
まず、形から入るのがすきな人だったこと。
シチュエーションが欲しかった要素が多分にあったみたい。
そして、さらに、別れるときに、
「べつに、まだ100じゃなかったけど、欲しそうだったからあのときに買った」
そう言われてしまった。
あれは、手元にあるゴミ箱にぽろっと捨てて、口をしっかり結んで、ゴミ捨て場に出した。



かるいよ。




リングって、他のアクセサリーと違うと思うんだよ。
彼の指につけたときに、自分で言った言葉が、やっぱり一番あらわしているけど。
「ずっと一緒にいよう」という約束だと思うのだよね。

彼が何度も口にしていた覚悟という言葉も、その通りだと思う。
ペアリングに対して、
投げやりだったり、相手に合わせてしまった私もわるかった。
自分にとって、リングは大切なものでしょう?
今回は、とことん相手の気持ちを聞いた。
自分で自分にも聞いた。
「ずっと一緒にいよう」という約束を、しっかり覚悟も決めて、
、、、そして買ったもの。


今までと、…過去2回の、お互いの気持ちが通わなかったリングとは、、意味が違う。
一度諦めきった私に、
信じるエネルギーをくれるひとだなあ、ほんと。





右手の薬指。
かつてのリングが左手の薬指に付けていたから、その違いが余計に心地いい。



左手は、いつか、それが社会的な約束になったときに。。なーんてね?