最後に、沖洲マリンターミナルビル内部の様子を紹介します。
1階ですが、その2で紹介した本四海峡バスのマリンピア営業所(高速バスチケットセンター)、その1で紹介した「あいぽーと徳島(徳島県立人権教育啓発推進センター)」が入居しており、これら以外の一般開放スペースで徳島港の高速船ターミナルだったころの栄華を偲ぶことができるようになっています。
まずは本四海峡バス関係から・・・
バスチケットセンターにはオープンカウンターがあり乗車券類の購入が可能で、時刻表も掲出されていますが、ここから同社および共同運行会社の高速バスに乗車することはできません。ただ、何故かベンチが設置されています。
実は、一時期は実際に高速バスターミナルとして機能していました。
本四海峡バスの徳島側の営業所がマリンピア沖洲内に存在し(場所は沖洲マリンターミナルとは全く別の場所、ストリートビューはこちら)、その関係で同社の営業部門の拠点が用途を失っていた沖洲マリンターミナルビルに入居し、2008年7月に徳島と大阪・神戸を結ぶ高速バスがここに発着するようになりました。但し共同運行の3社のうちJR四国バスは発着せず、西日本JRバスも2011年9月限りで発着を取り止め、残った本四海峡バスも2013年9月限り発着を終了しました。四国の高速バスは、中心市街地以外にパーク&ライド対応のやや郊外立地のバスターミナルにも発着するケースが多いのですが、沖洲マリンターミナルはパーク&ライド対応としては不便すぎる立地なので利用が低迷したようです。
続いてあいぽーと徳島です。1階の様子はこちら。
1階のほか2階にも人権相談室など一部施設が入居しています。
https://www.aiport.jp/shisetsu/page01.html
この手の港湾関係とは無縁の公共施設がここに存在する最大の目的は「徳島県が管理する施設の有効活用」です。確かに、人権相談室は人目にあまりさらされない立地が必須ですけど。
2階の残りのスペースは、貸会議室「マリンホール」です。徳島県の公式サイト上の「沖洲マリンターミナルご利用案内」に、貸し出し要項が掲載されています。https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kendozukuri/kowan/5001832
そして、徳島港の高速船ターミナルだったころの栄華を偲ぶスペース(高速船のチケット売り場跡地)はこちら!
最後に、南海フェリーの船上から見た沖洲マリンターミナルの桟橋の情景を紹介します。3本とも、20年以上本来の用途には使われていません。
(おわり)