2024/1/18付ブログ記事「滋賀の帝産湖南交通、運賃値上げ→ICカード導入の布石か?」の続報です。
上記ブログ記事で、同社の運賃値上げ申請のリリース文に「ICカード導入等の利便性向上施策等、安全及びサービスの維持向上を推し進めていくためには、運賃改定による収支改善が必要と判断し、申請に至りました。」と記載されていることを紹介しましたが、1年以上経過した時点でも2025/2/15付ブログ記事で紹介したように一般路線用のバスにICカード対応の機器が取り付けられる様子はありません。
しかし、JR東日本が公式サイトで公開している「Suicaによる乗車等の取扱いを行う交通事業者一覧」はこのブログ記事を書いている時点で2025/2/3現在の情報が掲載されていますが、「*月*日から利用可能」の注記なしで「帝産湖南交通株式会社」がリストアップされています。記載場所が「新日本観光自動車株式会社」(足立区コミュニティバスの一部を受託運行、2024/10/1から簡易型ICカード端末によりICOCAなどを導入・・・2024/9/26付ブログ記事参照)より前なので、2024/10/1から導入されたことになります。
これですが、実は「草津市内を運行するコミュニティバスが2024/10/1から全路線で交通系ICカード対応になった」ことによるものです。
https://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/kotsudorokasen/mamebus/jikokuhyou.html
草津市内を運行するコミュニティバスは「まめバス」<草津市が運行主体>と「草津・栗東・守山くるっとバス」<隣接する栗東市・守山市と共同で運行>の2種類がありますが、いずれも交通系ICカード対応となり、ICカードで乗車する場合は現金より20円安い180円均一となります。これに伴い、紙の回数券は2025/3/31限り発売終了となります(利用はその後も可能)。
これらコミュニティバスの大半は既にICOCAを導入している近江鉄道バスに委託して運行していますが、まめバスのうち「商店街循環線」「草津駅医大線」は帝産湖南交通に委託して運行しているため(路線図参照)、JR東日本の一覧表に帝産湖南交通が追加されたわけです・・・