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続:山陽バスは2024/10/1に均一区間の運賃値上げ→一部区間のみ大幅値上げの背景

2024/4/1付ブログ記事「山陽バスは2024/10/1に均一区間の運賃値上げ→神戸市中心部の他事業者も同時実施?」の続報です。

神戸市バスの上限運賃変更が認可されたのを受け、山陽バスは2024/10/1以降の実施運賃を近畿運輸局に届け出ました。

https://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=643

垂水・舞子線および明石線については「原則210円均一から全線230円均一に値上げ」となり、多くの路線で共同運行する神戸市バスと同額となります。

そして、現在は均一運賃でない区間が一部存在し運賃に170円~230円の幅がある「朝霧駅前〜伊川谷高校前間」(55系統)についても、全区間230円に統一とし、整理券の発行を停止します。

https://www.sanyo-bus.co.jp/route/pdf/tarumi_maikomap2024-1.pdf (路線図)

https://www.sanyo-bus.co.jp/route/unchin.html (運賃表)

55系統<神戸市バスと共同運行>の大半の便は朝霧駅前~神陵台間の運行ですが、一部に伊川谷高校前折り返し便が存在し、該当便は全て山陽バスの担当です。そして、末端区間となる長尾辻・伊川谷高校前の両バス停は神戸市西区内のため運賃均一区間から外れており(注)、2024/9/30までは

 神陵台~長尾辻~伊川谷高校前間の範囲内の運賃=170円・・・対キロ区間制運賃の初乗りに相当

 朝霧駅前~長尾辻間の運賃=220円

 朝霧駅前~伊川谷高校前間の運賃=230円

となっているため、山陽バスの垂水地区ではこちらに充当するためにわざわざ整理券発行機を設置したバスを準備する必要がありました。今回の値上げ後はそのような必要はなくなります。もっとも、明石市西部を走る二見線は今後も対キロ区間制運賃のため、会社としては引き続き整理券発行機つきバスが必要ですが・・・ その余波で、神陵台~長尾辻~伊川谷高校前間の範囲内の運賃は2024/10/1から一気に60円アップしますが、この区間のみの乗車はごく僅かです。

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朝霧駅前のバス停の時刻表。55系統の神陵台行は神戸市バス・山陽バス両方が担当しているのに対し、伊川谷高校前行は全て山陽バス担当です。平日の7・8時台はやはり伊川谷高校前行が圧倒していますが、その伊川谷高校は2025年度に伊川谷北高校<地下鉄学園都市駅近く>と統合され、現在の校舎は最終的に廃止されることが決まっています。

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202312/0017153276.shtml

現金での乗車の場合は、均一区間のみを運行する便と異なり乗車時に整理券を取る必要があるので、前面と側面の行先表示に「整理券方式」の文言が追加されています。ちなみに、ICカードの場合は神戸市バスも含め均一区間であっても「乗車時・降車時の2回タッチが必須」です。

垂水地区では、2024/10/1以降は整理券発行機は完全不要となります。

車内前方の次バス停案内表示器は、55系統の伊川谷高校前発着便および二見線に限り運賃表示器を兼ねます。

(注)多くの系統が発着する学園都市駅も神戸市西区内ですが、いずれの系統も隣のバス停は垂水区内に所在するため、実質的には均一区間と同じ

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