大阪・関西万博会場へのアクセス手段のメインは唯一の軌道系交通機関であるOsaka Metroの中央線ですが、それだけでは限界があるので各地からシャトルバスの運行が計画されており、うちJRゆめ咲線桜島駅発着が最大規模となります。こちらに首都圏など新幹線利用の来場客を誘導させるため、シャトルバスの運賃を350円と割安にする旨は各メディアで報道されていますが、
https://www.asahi.com/articles/ASS3F5WV6S3DULFA01P.html
https://www.sankei.com/article/20240304-EFEW7QCJZBLLDGOZ6V7HT5RCIY/
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78966740U4A300C2LKB000/
https://www.at-s.com/news/article/national/1424676.html
現状では広大な土地があるわけでもない桜島駅前にどのような形でシャトルバスの発着場を設置するつもりなのかは、全く報道されていないようです。
そんな中、ついに現地で工事が始まりました!
駅西側の阪神高速湾岸線の下のこれまで駐車場や資材置き場として活用されていた土地(ストリートビューはこちら)の前に、「シャトルバスの乗降場を整備しています」の工事看板が設置されました。工期は、万博閉幕の4か月以上後の「令和8年2月27日」となっていますが、これは「仮設乗降場が完全に撤去されたことを以て工事完了とする」の意味合いなのでしょうか?
その前の道路の街路樹の一部は、工事の邪魔になるため4月中旬に撤去予定です。
南側の一段高くなっている部分では、盛土の再整備工事が始まっていました。
ただ、この細長い土地は「シャトルバスの乗車場所・降車場所」としては活用できますが、バスの待機場所は別に確保する必要があります。
ということで万博協会公式サイトを探してみると、「契約情報」の中に以下のページがありました。
【更新】[最優秀提案事業者決定]「2025年日本国際博覧会 桜島駅シャトルバス仮設乗降場の検討及び詳細設計等業務委託」の企画提案公募について
趣旨は「桜島駅におけるシャトルバスの仮設乗降場及びバス待ち滞留スペース等の整備に関し、民間事業者等の知識やノウハウ等を活用し、より効果的・効率的に業務を実施する必要があることから、本計画の策定業務として企画提案公募により受託事業者を募集します。」となっており、ジェイアール西日本コンサルタンツが選定されました。
https://www.expo2025.or.jp/wp-content/uploads/230410_senteikeka-r.pdf
既に委託期間は終了しており(2024/2/28まで)、同社が策定した計画をベースに万博開幕に向け工事が進んでいくものと思われます。
そして、上記ページには、「02-3_仕様書 シャトルバス乗降場・待機場及びバス待ち滞留列配置案 [PDFファイル]」という資料が掲載されています。この内容はあくまでも万博協会側が案として作成したものであり、ジェイアール西日本コンサルタンツ社が策定した計画は別物になっている可能性もありますが・・・
この資料上では、上記で紹介した細長い土地には「9台分の乗降場と6台分のバス待機場」が設置されることになっており、南側の一段高くなっている部分は「配車・待機駐車場」として19台分のスペースが設けられています。そして、より桜島駅に近い現在有料駐車場として活用中の部分に、3台分のバス降車場・6台分のバス待機場およびバス待ち客の滞留スペースが設置されることになっています。そして、JR桜島駅については、現在の駅舎前にやはりバス待ち客の滞留スペースが設けられるほか、線路の終端部(ストリートビューはこちら)のUSJ関係者専用出入口に隣接して臨時改札口が設置されるようです。
これからどんな風に工事が進捗していくか(この案からどこが変わるかなど)、楽しみですね。