2024/7/5付ブログ記事「神戸市バスの2024/10/1運賃値上げと同時に変わる点について」で、神戸市バスの近郊区(対キロ区間制運賃を採用)の値上げについて
>2024/10/1からは基本的に20円アップとなりますが一部例外があります<別ブログ記事で解説予定>。
と書きましたが、その解説です。
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/3429/20240902_kinkoku_3.pdf
1.しあわせの村関連
しあわせの村は神戸市が運営する総合福祉ゾーンで、広大な敷地の中に高齢者福祉・障がい者福祉・スポーツ関連の様々な施設が点在しており、複数のバス停が存在します。現在は敷地内バス停相互間および市民防災総合センターとの間の運賃は170円となっていますが、2024/10/1以降は40円アップの210円となります。17・66・87・120の各系統が該当します。
ちなみに、しあわせの村には阪急バスの150系統・158系統(路線図はこちら)も乗り入れています。この系統はかつて神戸市バスと阪急バス’(さらに遡れば神鉄バス)の共同運行でしたが、2013年に阪急バスに完全移管されました。こちらも2024/10/1からは同様の扱いになると思われますが、このブログ記事を書いている時点で阪急バスからは新運賃のアナウンスはありません(2024/6/25付ブログ記事参照)。
<9/28追記>
阪急バスの150系統・158系統の新運賃は上記ブログ記事の翌日の2024/7/9付でアナウンスされましたが、三角運賃表上には「敷地内バス停相互間との間の運賃」は明記されておらず、単に「テニスコート前 シルバーカレッジ前」と書かれているだけです。実際には阪急バス便も敷地内に4か所のバス停(シルバーカレッジ前、病院前、しあわせの村中央、テニスコート前)が存在するのですが、相互間の利用はまずないとみているのかも。ただ、追記時点の阪急バス公式サイトの経路検索で調べてみたところ、敷地内バス停相互間の運賃は190円と表示されました。
2.神陵台~伊川谷高校前~伊川谷駅間
55系統と58系統が該当します。両系統の神陵台~伊川谷高校前間については、2024/7/7付ブログ記事「続:山陽バスは2024/10/1に均一区間の運賃値上げ→一部区間のみ大幅値上げの背景」で書いたように主に山陽バス側の事情による均一運賃区間への移行のためですが、神戸市バスのみが運行する58系統の伊川谷高校前~伊川谷駅間を含む区間が軒並み40円の値上げとなっているのは???ですね。あるいは、今回の変更に乗じて、このエリアにおける他の全ての路線を運行している神姫バス並みの賃率に引き上げることにしたのかもしれませんね。対象区間の最低運賃である210円は、2024/10/1以降の神姫バスの初乗り運賃と同額です。
なお、25系統は純然たる観光路線で春~秋の観光シーズンの週末にしか運行しません。また、111系統は、当ブログで継続的に取り上げている崖下の隘路<国道428号箕谷北工区として改良対象>を走る路線で、途中の青葉台口バス停の西行は、崖下に無理やりスペースを確保した形です(2023/11/17付ブログ記事「国道428号の隘路改良「箕谷北工区」の2023/11時点の状況(その2)」参照)。