和歌山県・高野山の山上の路線バスに関する話題です。
2023/7/3に発生した高野山駅前~女人堂間の道路土砂崩れのため、高野山内の路線バスは迂回運転(高野山駅前~大門経由~奥の院前方面)を余儀なくされ、このブログを書いている時点でも復旧していません。
この土砂崩れが発生した場所ですが、実は公道ではなく南海グループが管理するバス専用道です。
http://rinkan.co.jp/koyasan/advantage/
高野山へのケーブルカーが開通した際に、地形的な制約で駅を高野山上の北の外れに設置することとなり、既に古くからの街道が通じていた女人堂とケーブルの駅の間にバス専用道を新たに建設しました。ケーブルの駅付近にはケーブル利用者関連の施設と南海りんかんバスの車庫しかなく、これとは別に一般車の通行可能な町道が大門方面から通じていることから、令和になってもバス専用道として維持されています。
GoogleMapの場合、航空写真では明確にバス専用道がわかりますが、地図では極細の道として描かれており、バス専用道区間のストリートビューは当然存在しません。
女人堂付近のバス専用道入口部分のストリートビューはこちら
私道のバス専用道故に、復旧費用は全面的に南海グループが出さねばならないはずですが、果たして復旧はいつになるでしょうか・・・
<8/19追記>
8月半ばに南海りんかんバス公式サイトにアクセスしたところ、高野山内の路線バスの迂回運転に関する記載はなくなっていました。上記URLの「高野山バス専用道路の崩土について」のファイルはトップページからのリンクが切られた状態でアクセス可能ですが、既にバス専用道は復旧しているようです。但し、いつ復旧したかの情報はネット上には存在しません。