2023/11/25付ブログ記事「阪神西宮駅北側バスターミナル・待機場の面目一新案が提案されました」の続報です。
バスターミナルを含む阪神西宮駅北側の再開発ですが、確実に歩を進めています。地権者から提出された提案書をもとに西宮市側が具体的なスケジュールなどが記載された事業概要書を作成し、2024/12/24開催の都市計画審議会において事業概要が説明されました。資料もすぐ公開されています。
https://www.nishi.or.jp/kotsu/toshikeikaku/eki_kitachiku/kouminrenkei.files/kouminrennkei.pdf
このタイミングでも一般メディアは完全無視状態のようで、3日後に専門紙「日刊建設工業新聞」とかImpressWatchのサイトに掲載されたくらいです。
こちらでは、当ブログの趣旨に合わせ「現在ここに存在するバスターミナルやバス車庫・待機場」を中心に解説します。
現時点での事業スケジュール案によれば、
2025/10・・・土地区画整理事業の施行認可・仮換地指定 / 建築設計・施工事業者の内定
2026/3・・・地区計画(地区整備計画︓建築物の容積率の最高限度・高さの最高限度等)の決定
2026/9・・・市街地再開発事業の施行認可
2027/12・・・市街地再開発事業の権利変換計画認可 / 建築工事請負契約締結
2028/4・・・建築工事着工
2031/12・・・建築工事竣工
となっており、2025年10月の土地区画整理事業の施工認可以降に道路整備・無電柱化工事・バスロータリー整備といった事業が始まることになります。建築工事のほうは2028年4月着工予定ですが、現在バス車庫・待機場となっているエリアがまるまる建築工事の対象なので、それ以前にこれらを撤去して更地にしておく必要があります。そして、2031年12月までの工事期間中には乗降場所の仮移設などでバスターミナルが現在より一層「誰にとっても安全性がより担保されない状態」が発生する可能性があり、このあたりをいかに抑制するかが関係者の腕の見せ所ですが、果たして・・・
そして、バスロータリーは現在よりも拡張されて現時点で一般的な「バス待機場の周囲をバス乗降場所が取り巻く形となり、バス以外は入ってこれない」形となりますが、同時に待機できるバス台数は現時点<実質的には阪神バスの車庫としての機能も果たしている>よりも大きく減るわけで、同社側でどのように対応するかが注目です。ちなみに、このブログ記事を書いている時点で阪神西宮バス停に発着する阪神バス以外の事業者は、阪急観光バス・関西空港交通(関空リムジンの共同運行相手、1日数往復)および阪急バス(1日3往復)のみです。