JR北海道の留萌線(深川~石狩沼田~留萌間)のうち石狩沼田~留萌間は、2023年3月31日限りで廃止されます。
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/press/20221201_00006.html
石狩沼田駅のある沼田町が鉄道存続運動を繰り広げているのに対し、留萌市は以前から鉄道廃止に積極的(留萌市内相互間の利用は通学生も含めほぼなく、旭川方面には路線バスがあり、札幌方面には高速バスが1日7往復運行)で、市内区間が先に廃止されることとなりました。
留萌市公式サイトに掲載されている2022/8/9に開催された説明会の資料によれば、
https://www.e-rumoi.jp/content/000065620.pdf
鉄道の代替交通については以下の対応を予定しているとのことです。
(1) 留萌と旭川を結ぶ路線バスの存続支援
(2) 路線バスが運行していない早朝や深夜について、新たな公共交通手段を確保(予約制乗合タクシー)
(3) 留萌と旭川を高規格道路経由で結ぶ速達便の運行(実証実験として)
ただ、その留萌と旭川を結ぶ路線バスですが、2022/10/1から1日8往復から5往復に減便されました。(他に留萌~峠下間の区間便1往復あり)
http://www.engan-bus.co.jp/02_omnibus/01_routebus/56_asahikawa/index.html
「利用が著しく減少していることから」の措置です。もともと1日10往復だったのが、2020/9/1から2往復減の1日8往復となっており、僅か2年あまりで本数が半減したわけですから相当深刻なようです。留萌~旭川間を2時間で結んでいた快速便も消滅し、全便各駅停車(所要2時間10分)となりました。ただ、車両は高速バス並みのリクライニングシートのようです。
ちなみにこの路線バスは峠下~秩父別間ではJR留萌線と全く異なるルートを経由し、沼田町内は通りません。したがって、2023/4以降は石狩沼田と留萌の間を公共交通で移動するには秩父別経由の大回りが必要になります(日常的な需要はなさそうですが)。また、現在は深川駅を経由せず300mほど離れた市街地の「深川十字街」バス停が最寄りですが、さすがにこちらは2023/4以降は深川駅を経由するようになるでしょうね。