OsakaMetroは、大阪城公園東側の森之宮車両工場跡地にに期間限定で未来モビリティ体験型テーマパーク「e METRO MOBILITY TOWN」を開設し、合わせて将来の自動運転レベル4走行を見据え森之宮エリアを周遊する自動運転バスを運行することとなりました。
https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240830_morinomiya_taikenthemepark.php
「e METRO MOBILITY TOWN」は2025年1月中旬から2025年10月下旬まで開設予定<有料>ですが、南寄りの一部エリア(引退した地下鉄車両もアトラクションに活用)は2024/11/30にプレオープンします。一方、EVバスを使用した自動運転バス「森之宮・京橋周遊ルート」(実際の運行は大阪シティバスが担当)は一足先に2024/11/10から運行を開始しました。
https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20241101_jidouunten_bus_kaishi.php
https://autonomous.osakametro.co.jp/morinomiya/index.html
便数は「大阪城周回ルート 8便」「京橋駅前~e METRO MOBILITY TOWNシャトルルート7便」と僅かです。それぞれ1台ずつしかバスが割り当てられていない故ですが・・・ そして、大阪城周回ルートは大した距離でもないのに一周80分もかかります!
ということで早速乗車しましたが、実際には運行開始直後から不具合が相次ぎ、2024/11/15以降は自動運転システムの調整により、当面の間、手動運転で運行させていただいておりますとのことです。
さて、バスの始発は京阪京橋駅北側の狭苦しい場所で、レベル2でも相当ハードルは高そうです。
バスの前後にはセンサーやカメラがいくつも取り付けられており、物々しさを感じます。実際には1ミリも自動運転は行いませんが、実証実験中の掲示は剥がされたり隠されたりはしていません。
側面の行先表示もプログラム変更されていません。
全体の本数が僅かなのに、「森之宮一丁目行直行バスの5分後に周回ルートのバスが発車する」ダイヤになっています。前者はまだe METRO MOBILITY TOWNがオープンしていないこともあり乗客ゼロ、周回ルートは10人程度乗客がいました。
バスは定刻に発車しましたが、自動運転には相当厳しい環境です。車内放送も自動運転バージョンのままでしたが、「この区間は必ず手動運転モードにする」という設定はなく、ドライバー席に座った係員の判断次第の模様です。
ただ、いきなり次の「片町」で5分も時間調整するのには恐れ入りました。自動運転ということで、敢えて余裕のありすぎるダイヤ設定にしている模様です。
バスは上町筋に入ります。このあたりは交通量もさほど多くなく、沿道の車の出入りも少ないことから自動運転向きです。
大阪城大手前でも4分時間調整。大阪駅からの62系統はここでインバウンド客が大量に降車しますが、このバスは乗降ともゼロでした。
馬場町バス停では初めて乗降がありました(2人下車・1人乗車)。他の客の多くはどうやら「自動運転バスを期待して乗りに来た方で、一周乗車して京橋駅に戻る」風情です。ここでは時間調整はほぼなく発車。
バスは中央大通に左折して森ノ宮駅前に向かいます。ただ、駅の手前で環状線をくぐらず右折します。e METRO MOBILITY TOWN方面は直進した方が近いのですが、敢えて寄り道です・・・
(つづく)