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高速バスのルート変更で浮き彫りになった松山~今治間幹線道路の不十分さ

伊予鉄バス・中国バスなど4社が共同運行する松山~福山間(しまなみ海道経由)の高速バスは、2024/8/1からルート変更を行い、所要時間が20分程度短縮されます。

https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2024/0620_bhmh.pdf

https://www.chugokubus.jp/wp-content/uploads/2024/06/567d5094414c43c0de929d3662ff507c-1.pdf

愛媛県側・広島県側それぞれで経路を変更することにより所要時間短縮を図るもので、

1.松山市街地~しまなみ海道間を国道196号経由から松山自動車道・今治小松自動車道経由に変更

  →松山インター・川内インターに新たに停車し、JR松山駅・北条のバス停を廃止

2.福山市内区間を山陽自動車道経由から国道2号経由に変更(運行距離を短縮)

  →福山本郷・千田BS・広尾・新橋の各バス停を廃止

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リリース文の図からわかるとおり、松山市街地と今治市街地を直結する高規格幹線道路は存在しません。

現在のルートである国道196号は伝統的なルートですが、中間部の北条~大西間は片側1車線のままで改良の予定もありません。

高縄半島の山間部を最短距離で結ぶ国道317号(奥道後温泉や鈍川温泉の近くを通る)は瀬戸内運輸の松山~今治~大三島間特急便が経由しますが、山間故に勾配やカーブが多いのが弱点です。

そして、新ルートとなる松山自動車道・今治小松自動車道経由は距離が長いものの自動車専用道路区間が大半を占めるため、所要時間的には最短となります。ただ、しまなみ海道開通から四半世紀を経ても、今治小松自動車道は今治市内でミッシングリンク状態が継続しています(2023/5/8付ブログ記事「しまなみ海道と松山道の接続は早くて2020年代後半・・・」参照)。

 

一方、福山発着の高速バスの弱点は、中心市街地に近接した場所に山陽自動車道のインターチェンジが存在せず、高速を降りてから時間がかかることです。市街地から真北に向かう国道313号は山陽自動車道の下をくぐるだけであり、福山東ICはJR東福山駅の北方・福山西ICはJR松永駅の北西方です・・・ 今回の変更で福山東IC利用から福山西IC利用に変わるわけですが、該当区間の国道2号は時間帯により渋滞しがちであり、定時性の確保が気になります。

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