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山陽バスの垂水区内〜三宮線高速バス、2025/3/31限り終了=運転士不足のため

神戸市垂水区内を主な事業エリアとする山陽バス(山陽電鉄グループ)は、2000年代初頭から運行してきた垂水区内と三宮を結ぶ高速バスを2025/3/31限り休止します。最大の理由は「運転士不足」です。

https://www.sanyo-bus.co.jp/topics/detail.html?id=686

垂水区内の住宅地は内陸部(第二神明道路の南北)に広がりますが、鉄道は地形の制約からJR神戸線・山陽電鉄とも海沿いを通っており、これら住宅地の住民が三宮に行くには「山陽バスで駅まで出てそこから電車に乗り換え」となり所要時間も運賃も結構かかります。そこに目をつけて、山陽バス(この時点では山陽電鉄のバス部門)自らが第二神明経由で三宮とを結ぶ高速バスの運行を開始したものです。「必ず座れ、乗り換えなしかつ運賃割安」ということで人気を博し、2010年代前半の最盛期には1日30往復以上を運行しており、特に平日朝の三宮行は10分間隔未満、19時台以降の三宮発も15分間隔でも積み残しが出るくらいの人気でした。一部便は神戸空港発着となっており、空港アクセスの機能も果たしていました。

しかし、2010年代後半以降は徐々に便数が減り、もともと相対的に利用が少なかった午前に三宮を出る便がほぼ皆無となりました。2020年代に入るとコロナ禍・運転士不足などの逆風が吹きまくり、さらに相次ぐ運賃値上げで価格面の優位性が薄れ、2024/5/13改正では三宮行が12便・三宮発が10便<平日・土日祝共通>の体制となっています。

https://www.sanyo-bus.co.jp/media/1726016123_08723200.pdf

さらに運転士不足の深刻化でこの便数も維持できなくなり、2024~25の年末年始は全面運休、2025/1/6からは「三宮行が9便・三宮発が3便」にまで削減されてしまいました。

https://www.sanyo-bus.co.jp/media/1735031935_98372300.pdf

このまま最後の日を迎えるわけです・・・

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