西日本JRバスは、国鉄バス以来の歴史を持つ高速バスの一大営業所であった大阪市北区内の「大阪北営業所」を2023/7/11限りで廃止し、USJ近くの此花区内の拠点に統合しました。
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/news/detail/1583
かつての所在場所付近のGoogleMapはこちら(4か月経過後も名称は削除されていません)
大阪駅高速バスターミナルにはバスの待機場所がほぼなく、到着したバスはいったん営業所に回送して乗務員の待機休憩・車両の点検を行います。大阪北営業所は大阪駅から10分以内で到達できましたが、現在の拠点(名称は大阪営業所)は下手をすると30分近くかかり、乗務員の負担が若干増えました。
大阪北営業所跡地の様子はJR京都線やおおさか東線の車内(いずれも新大阪~大阪間)から一目瞭然ですが、廃止から4か月経過しても「単にバスがいなくなっただけ」で施設解体の気配はありません。単なるバスの待機場としても残さなかったところからすると、売却あるいはJR西日本グループ内での再開発の構想はあるのでしょうが・・・
こちらでは、地上から見た廃止4か月後の様子を紹介します。ちなみに、付近のストリートビューはこのブログ記事を書いている時点では2022/12が最新です。
現地では、廃止・移転に関する掲示はすでに失われています。飲料の自動販売機は撤去されましたが、高速バスの忘れ物取扱所に関する掲示は撤去されていません。
営業所は公道により二分されていました。東側(JR京都線とおおさか東線の合流点側)は、可動式の柵が設置されています。
一方、西側はロープが渡されただけです。もちろん、監視カメラなどにより残された金目のものが持ち出されないような対策は取っているのでしょうけど。
ちなみに、西日本JRバスはバブル期の高速バス拡充時代に大量採用した乗務員が高齢化による引退時期を迎え、今後他社にも増して乗務員不足になりますが、一方では最近になって大阪シティバスの一般路線の運転を前提とした運転士の募集を行っています。
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/recruit/guideline/pdf/career_osaka.pdf
最近よくある営業所業務の受託ではなく「大阪シティバスへの出向」扱いで、研修も大阪シティバス側で行います。
大阪シティバスとしてももちろん大々的に採用活動を行っており、
https://citybus-osaka.co.jp/123-2/
敢えて同社以上に要員的に厳しい西日本JRバスからの出向者を受け入れる背景には、何があるのでしょうね?