2024/2/7付ブログ記事「PASPY廃止後も広電グループの主要バス路線はICOCA対応継続・・・対象外は?」の続報です。
国土交通省は2025/2/10付で、広島電鉄グループから申請のあった道路運送高度化実施計画を認定しました。
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001863776.pdf
対象となった事業は「MOBIRY DAYSの導入」「ICOCA(簡易型端末)の導入」の2つです。事業費はそれぞれ16.97億円・2.24億円となっており、半分を財政投融資で賄います。
このブログでは、既報ではない以下の2点について取り上げます。
1.備北交通のICOCA対応継続路線が、当初計画より追加となっていること
上記リリース文によれば、備北交通のICOCA簡易型端末導入対象路線は以下の3路線で、台数は23台となっています。(ちなみにMOBIRY DAYS端末は64台)
・高速広島線
・高田南部線
・三城線
3番目の「三城線」が、当初計画より追加となった路線です。
三城線は「吉田~三次」「三次~庄原」「庄原~西城」の3路線の総称で、
https://bihoku.co.jp/about/local-bus/
特に三次~庄原間は平日30分間隔・土日祝60分間隔<時刻表はこちら>と同社の一般路線では断トツの本数・利用客数を誇り、高校生の通学以外では並行するJR芸備線よりもずっと重宝されています。同様にJR芸備線と並行する庄原~西城間も平日9往復・土日祝5往復<時刻表はこちら>で、この状況を鑑みて追加でICOCA対応を継続することにしたのかも。
2.広電バス・芸陽バスにおいて、ICOCA簡易型端末の導入台数がMOBIRY DAYS端末よりも多くなっていること
エイチ・ディー西広島=ボンバスは同数ですが、広島電鉄(バスのみ補助対象)では20台・芸陽バスでは4台それぞれICOCA簡易型端末の方が多くなっています。理由は、当方の知識だけでは見当がつきません。
ちなみに、芸陽バスがスカイレールサービス社から運行を受託しているみどり坂タウンバス(2024/3/26付ブログ記事参照)には、通常タイプのバス用ICカード処理機とMOBIRY DAYS端末が取り付けられており、これをカウントするのであればICOCA簡易型端末の台数はMOBIRY DAYS端末より8台<=みどり坂タウンバス専用のEVバスの総台数>少なくなるはずです。したがって、こちらはあくまでも「(積水ハウスの子会社である)スカイレールサービス社が主体になって運行する路線」として、この道路運送高度化実施計画からは除外されている可能性が高そうです。