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近鉄のタッチ決済、三重県内の他社との接続駅での扱いについて

関連ブログ記事・・・2024/11/1付「関西大手私鉄のタッチ決済は、各社間の相互乗り入れにも完全対応

近鉄の駅構内や電車の車内では、2024/11/3時点も相変わらずタッチ決済サービスの導入を告知している形跡はありません。機器自体は利用客極少の無人駅であっても稼働しているわけですが。

一方、近鉄公式サイトではタッチ決済について分かりやすく案内されています。

https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/contactless/

当ブログでは、その内容について解説していきます。

1.道明寺線柏原駅で利用できない理由

南大阪線の支線である道明寺線の柏原駅は、JR大和路線の柏原駅に間借りした形になっており、JR線とは改札を出ずに乗り継ぎできますが、同駅で乗降する場合はJRの自動改札を通る必要があります。JR西日本はタッチ決済を導入しておらず、柏原駅の乗降客に占める道明寺線利用の割合も僅かなことから、対応を見送った模様です。ちなみに、ICカードを利用してJRと道明寺線を乗り継ぐ場合は、道明寺線ホーム上に設置されたICカード処理機にタッチすればOKです。

2.生駒ケーブルでは利用できず、西信貴ケーブルで利用できる理由

生駒ケーブルの山麓側の鳥居前駅は、鉄道線との接続駅である生駒駅とは完全に独立した扱いになっています(ICカードも非対応)。一方、西信貴ケーブルは信貴山口駅で改札を通らずにそのまま鉄道線から乗り継ぎでき、ICカードのエリア内に含まれていることから、タッチ決済エリアに含まれています。

3.鶴橋駅のJR西日本との連絡改札、および名古屋駅の名鉄との連絡改札で利用できない理由

1と同じで、相手方でタッチ決済を導入していないからです。もっとも鶴橋駅の場合、大半の利用客がJR西日本と乗り継ぐわけですが、少なくとも近鉄→環状線内回り側の連絡改札には、「ここではタッチ決済が使えない」旨の掲示は日本語でも英語でも見当たりませんでした。

4.タッチ決済乗車サービスを利用して乗り越しできないケースの扱い<三重県以外>

近鉄線はosaka metro(中央線)・阪神なんば線・京都市営地下鉄南北線と相互乗り入れしていますが、京都市営地下鉄はタッチ決済未導入のため当然乗り越しできません。

5.タッチ決済乗車サービスを利用して乗り越しできないケースの扱い<三重県>

一方、JR東海とは津・松阪・伊勢市の各駅で、三岐鉄道とは富田駅で、伊勢鉄道とは津駅でそれぞれ改札内でつながっていますが、相手先各社は各接続駅においてICカードに対応していないのでそのままICカードでの乗り越しは不可能で、タッチ決済も同様です。

ただ、津・松阪・伊勢市の各駅のJR東海管理側の改札口に設置されている自動改札機は、(割合的にはJR線より多数派の)近鉄線を利用するためのICカードに対応しており、その流れで一部の自動改札機はちゃんとタッチ決済やQRコード決済に対応しています。

<津駅の場合>

ここには、近鉄側による「JR線や伊勢鉄道線ではタッチ決済による乗車不可」の旨の日本語・英語による掲示がありました。

JR東海は名古屋~四日市~亀山間のみICカードに対応しており、亀山以南および伊勢鉄道線では導入計画自体がありません。発車案内のデジタルサイネージでわざわざ「ICカード利用不可」とアピールしているのには恐れ入りました。

<近鉄富田駅の場合>

三岐鉄道三岐線は近鉄名古屋線名古屋方面と同じホームを共用していますが、三岐線側はキャッシュレス決済どころか自動改札機にさえ対応していません。したがって、近鉄線内をICカードで利用して三岐線に乗り継ぐ場合は、「いったん改札を出て、三岐線の乗車券を購入してから改札を入り直す」必要がありましたが、2024年2月になってようやくホーム上にICカード処理機が設置されました。

そして、2024/10/29からは新たにタッチ決済用の処理機が追設されています。機器の上部でもホーム上でも、そのことを大いにアピールしていました。

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