全国交通ニュースブログ

滋賀の帝産湖南交通、運賃値上げ→ICカード導入の布石か?

滋賀県大津市東部や草津市などで路線バスを運行する帝産湖南交通(犬のマークで知られる老舗の貸切バス事業者「帝産観光バス」と同系列)は、2024/1/12付で近畿運輸局にコミュニティバスを除く全路線の運賃値上げを申請しました。実施予定日は2024/4/1です。

https://shiga-teisan.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/teisan_pressrelease20240112.pdf

https://www.chunichi.co.jp/article/839108

前回値上げは1997/11(消費税率アップ分の転嫁を除く)です。

平均値上げ率は上限運賃ベースで21.62%・実施運賃ベースで15.14%で、初乗り運賃は180円から220円となり、瀬田駅~龍谷大学間は260円から300円となります。

そして注目されるのは、リリース文中に以下の文言があることですね。

労働時間の上限が課せられる2024年問題の対策として運転士の労働環境の改善、また老朽化した車両の代替、安全確保のための設備投資、バスロケーションシステムの維持、およびICカード導入等の利便性向上施策等、安全及びサービスの維持向上を推し進めていくためには、運賃改定による収支改善が必要と判断し、申請に至りました。

大津市や草津市の路線バスは帝産湖南交通を除き全国相互利用対象交通系ICカードが使えるようになっており、唯一取り残された形となっています。2023/5/22付ブログ記事「MIHO MUSEUM線バスのキャッシュレス対応の様子(前)」で書いたように、外国人客の多いMIHO MUSEUMに行くバス路線については石山駅ののりば脇に交通系ICカードの電子マネー機能に対応した券売機を設置していますが・・・ 導入するとすれば近江バスと同じICOCAのシステムと思われますが、今後の推移に注目です。

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