ちょっと前に女子マラソンの選考会に関する記事を読んだ。
何でも最近の選考会では後半からペースが上がってくる選手が重視されるようだ。
以前はというと、スタートダッシュ、前半を飛ばして、先頭集団を引っ張るような選手が重視され、
オリンピック代表に選ばれていたそうだ。
なぜ最近は後半伸びることが重要視されたのか?
理由は近年オリンピックの女子マラソンのメダリストは
圧倒的に後半伸びる選手が多いからだそうだ。
後半伸びるためには、ゴール地点がしっかり見えてなくてはなりませんね。
もちろん、前半飛ばす選手も向こう見ずに飛ばすわけではないでしょうが.
後半を制するには、余計に回りの選手とゴールまでの距離を意識する必要があるでしょう。
後半巻き返す力があっても、巻き返し始める地点が遅すぎては、
1位にはなれませんね。
長距離ですけど、実力が均差になると、最後のトラック一周分で勝敗が決まることもありますね。
最後のトラックで、それまで嘘のように、飛ばすことのできる選手がいますね。
嘘のように飛ばすことで、周囲選手の戦意もグラつかせることができますね。
嘘のように飛ばすことは最後のクソ力なのでしょうか。
それとも冷静に最後の一週分を温存しているからなのでしょうか。
きっと最後の一週分をとって置いてあると思うのです。
それとキューちゃんこと高橋尚子選手のコメント記事で、こう言ってたのを思い出しました。
「スタートして10キロ終わるか、終わらないかぐらいの時、
身体がフワっと軽くなって、とても高揚した気持ちになる時がある」
「このままずっと、どこまでも軽快に走っていける」
「42.195キロなんてへっちゃら、へっちゃら..」
「私はこれを悪魔のささやきと読んでいます。」
「悪魔のささやきのままにスイスイ走っていると、
後半、必ずペースダウンして、結果良い成績は残らない」
「最後まで自分のペースで走るには、
前半出てくる悪魔のささやきの誘惑には乗らないことが大事」
なるほどですね。
しかしペース配分も個性があると思うので、
前半飛ばすのが正解な選手もいると思います。
みんな後から行こうとしてるところを、
1人前半飛ばしてそのまま優勝っていうケースもあるかと思います。
でも前半は抑えといて、後半から飛ばしていくやり方が、
一番間違いがないのかもしれませんね。