昨日の日記に少し書いて、質問をいただいたのだが、足を捻挫して、ギプスに松葉杖で舞台に立ったことがある。
約2年前の作品『昼下がり、車庫上がり』、通称昼車庫である。
ご覧になった方はご存知だと思うが、屋根の上で物語は繰り広げられる。かなり大掛かりな舞台美術で、高い位置に屋根がいくつかあり、屋根と屋根の間には隙間がある。いかにも怪我をしそうなセットだった
しかし私が怪我したのは、セットとは全く関係なく、平らな稽古場。しかも稽古の休憩時間に人を呼ぼうとして走り出したときに、何もないところでぐきっとやってしまったのだ。
本番まで確か2週間余。痛みが引かず翌日病院に行ったら、靭帯が伸びていて、ギプス固定と松葉杖を宣告された。
降板覚悟で演出に相談したところ、そのまま出られることになったのだ。
不幸中の幸いで、私が演じた役は、ちょっとどじでよく転ぶという設定。台詞に「何もないところでよく転ぶ」というのがあったぐらい。正に究極のあて書き。いや、鹿目は実は預言者かもしれない。
かくして、台詞を2つ程増やし、無事に舞台に立つことができたというわけである。
さすがにオープニングダンスは大幅に変更してもらい、ほんの少ししか出ていない。
私としては、怪我をしたのはすごく悔しくて情けなくて、せめて演出でギブスを巻いているように、怪我をしている人を演じるつもりでやっていた。だから、ギブスは衣装だと思った、などと言われるとちょっぴり嬉しかったりして。
それでも、当然動きは制限されたし、万全な体調で舞台に上がれなかったことに変わりはない。体調管理も役者の仕事。エピソード満天な昼車庫は、私の教訓にもなっている。
ちなみに、東京公演ではギブスが取れていたので、名古屋と違うバージョンになっている。
ビデオに残っているのは、松葉杖バージョンなんだけどね…
約2年前の作品『昼下がり、車庫上がり』、通称昼車庫である。
ご覧になった方はご存知だと思うが、屋根の上で物語は繰り広げられる。かなり大掛かりな舞台美術で、高い位置に屋根がいくつかあり、屋根と屋根の間には隙間がある。いかにも怪我をしそうなセットだった
しかし私が怪我したのは、セットとは全く関係なく、平らな稽古場。しかも稽古の休憩時間に人を呼ぼうとして走り出したときに、何もないところでぐきっとやってしまったのだ。
本番まで確か2週間余。痛みが引かず翌日病院に行ったら、靭帯が伸びていて、ギプス固定と松葉杖を宣告された。
降板覚悟で演出に相談したところ、そのまま出られることになったのだ。
不幸中の幸いで、私が演じた役は、ちょっとどじでよく転ぶという設定。台詞に「何もないところでよく転ぶ」というのがあったぐらい。正に究極のあて書き。いや、鹿目は実は預言者かもしれない。
かくして、台詞を2つ程増やし、無事に舞台に立つことができたというわけである。
さすがにオープニングダンスは大幅に変更してもらい、ほんの少ししか出ていない。
私としては、怪我をしたのはすごく悔しくて情けなくて、せめて演出でギブスを巻いているように、怪我をしている人を演じるつもりでやっていた。だから、ギブスは衣装だと思った、などと言われるとちょっぴり嬉しかったりして。
それでも、当然動きは制限されたし、万全な体調で舞台に上がれなかったことに変わりはない。体調管理も役者の仕事。エピソード満天な昼車庫は、私の教訓にもなっている。
ちなみに、東京公演ではギブスが取れていたので、名古屋と違うバージョンになっている。
ビデオに残っているのは、松葉杖バージョンなんだけどね…