ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

新井素子が好き

2006-03-31 23:27:19 | みたもの・きいたもの・よんだもの
久々に新井素子を読んだ。
「ハッピーバースデー」という、ちょっと怖い話。狂気と正気の狭間を描くのが、上手だな、と思う。まあ極端な登場人物たちなのだが。

多作な作家さんではないので、本屋で未読のものを見つけてつい買ってしまった。

新井素子は小学生の頃、コバルトにはまった頃からすごく好きで、今に至っている。
私のベストは『絶句』か『二分割幽霊忌憚』。
定番の『星へ行く船』シリーズも大好きだ。山崎太一郎さんは、中学の頃の憧れだった。
あの頃はどうも「ぶっきらぼうだけど実は優しくて頼りになる」路線が好みだったらしい。挙げるときりがないが、女子校だった私は、本や漫画の中に憧れの人がいっぱいいた。

久々に読むと。
私も少し大きくなった。
新井素子は変わらない。

昔よりは、違和感を感じながら読んでいる。
あの独特の文体は、好みが別れるだろう。
妙に語りかけてくる心理描写とか、やけに細かい思考回路の描写とか。

でも新井素子はやっぱり好き。
なんでかはうまく説明できないけど。