私は普段から、ほとんどテレビを見ない。
もともと家にあまりいないということもあるが、テレビが付いているとつい真剣に見てしまうので、何かしながら…というのが苦手なのだ。
と言うわけで、私の主な情報源は新聞になる。忙しくても、新聞には目を通そうと思っている。
ニュースよりも、コラムや企画記事のほうが好き。
最近欠かさず読んでいるのは、『歩くように話すように響くように』という中日新聞の夕刊の連載記事。
ミトコンドリア病という難病の響ちゃんとの暮らしを父親である堀切さんが綴っている。
去年に続いて、今回は続編の連載である。
難病を抱えていて、長くは生きられない、と言われ、その現実を見つめながら決して希望を捨てていない。語り口はとても穏やか。
小さな幸せと大きな不安がいっばい詰まった生活。
響ちゃんが生まれてくるときは想像もしていなかっただろう。
健康で生まれてくること。
それは決して当たり前のことではない。と当たり前のことを感傷的に思ってしまうが。
響ちゃんの生活がもっと大きな喜びで溢れますように。と願っている。