緑茶会(脱原発政治連盟)では、7月1日、参議院選挙の最終的な候補者推薦リスト(確定版)を発表した。
http://ryokuchakai.com/2013/05/16/nijian/
緑茶会の目的は、人気投票ではなく、参議院の議席を戦略的に獲得すること。したがって、選挙区における空白区をつくりたくなかった。
しかし、選挙区に全く脱原発の有力候補がいないケースも多く、選考は難航した。
その結果として、推薦度合いに応じて「推薦」、「支持」、「支援」という三つのランクに分けて候補者リストを発表した。
推薦37、支持23、支援19で合計79の候補者リストとなる。
<支持の意味>
緑茶会としては推薦をするに値すると判断した候補の中でも、選対の事情などで「政策協定書」を結べないという候補者が民主党、生活の党など複数発生した。
それでも、緑茶会としては何らかの応援をしたい候補者には、推薦ではなく「支持」をつけることとした。
これは、先方との合意ではなく、緑茶会が勝手につけたマーキングである。
そもそも、緑茶会推薦は、候補者との調整など行わず勝手に行うつもりであったが、途中で「推薦の根拠」が明確である方が良いということで政策協定を結ぶことになったもの。逆に、それによるわかり難さと、選挙の支持母体の複雑さを浮き彫りにする結果となった。
<支援の意味>
選挙区の33を占める1人区では、自民党と民主党、そして共産党しか候補者のいない選挙区が多くある。
共産党を選択するのか、脱原発候補でもない民主党を選択するのか。
1人区では、申しわけないが共産党が勝つことは100%ない。
共産党を推薦(支持)することは、自民党を勝たせるだけでなく、その選挙区の脱原発有権者の投票意欲すら削いでしまうかもしれない。
難しい判断だが、最終的に緑茶会は、その選挙区の民主党候補が脱原発候補でなくとも、民主党に「支援」(弱い支持の意味)を出した。
逆に、民主党候補すらいない選挙区、富山や山口では共産党に「支援」をつけた。
さて、その結果としてのウチワケを見ると、
民主党は選挙区で推薦5、支持6、支援13で合計24、比例区で推薦3、支持3の合計6、二つの選挙区をあわせ30候補者となった。
ちなみにみんなの党は選挙区で推薦1、支持1、支援2の計4、比例区で推薦2、支持1の計3、あわせて7候補。
生活の党は選挙区で推薦3、支持1の計4、比例区で推薦1、支持2の計3であわせて7候補。
生活の党比例のはたともこさん、三宅雪子さんは第一次の推薦から、リスト不掲載になっているが、すでにご本人のTwitter等でご存知の方もあると思うが、原発ゼロノミクス宣言に不同意であるという理由でのご本人からの辞退である。緑茶会としては十分に推薦に値する候補者と考えるが、ご本人の意向を反映して不掲載となっている。
なお、原発ゼロノミクス宣言は再生可能エネルギーと省エネルギーによって日本経済を再生させようという提案であるが、当然一瞬にしてできるわけではなく、時間的経過が必要である。
その間に化石燃料を一切使わずという主張は行っておらず、お二人の不同意理由は何らかの誤解に基づくものと思われる。
さて共産党は選挙区で支持1、支援3、比例区で支持5の合計9候補である。
この「支持」は事実上「推薦」であるが、共産党からは原則として市民団体とは政策協定は結ばないとの党としての回答をいただいたため、「支持」としたものである。
その回答全文も、緑茶会ホームページに掲載している。
http://ryokuchakai.com/2013/06/28/kyosanto/
このほか
みどりの風は選挙区推薦2、支持1、比例推薦3で合計6候補
社民党は選挙区推薦1、比例推薦3で合計4候補
新党大地は選挙区推薦1、比例区推薦2で合計3候補
緑の党は選挙区推薦1、比例区推薦7で合計8候補
減税日本が選挙区で支持1
そして無所属が選挙区推薦2、支持1、支援1の合計4候補
となっている。
まあ結果的に言うと、民主党が多い。
東京選挙区では、共産党候補や山本太郎ではなく民主党の大河原雅子を推薦した。
なんで緑茶会は民主党なんだ!
Twitterでも、Facebookでもこの問いが多く飛び交っているようである。
そう、みんな民主党がきらい、もしくはイヤになっているのだ。
そして、民主党ではない選択をしようとする。
しかし、それで本当に脱原発ができるのか?
政治的に脱原発を実現するには、国会で多数派を取らなければならない。
これは、緑茶会が一貫して言ってること。
今でも民主党は、国会の中ではまだ大きなかたまりである。そのかたまりを「原発推進」に遠ざけたのでは脱原発を政治的に実現するのは遠くなる。
民主党がダメということで、民主党内の脱原発議員を落とすことがいちばん最悪で、民主党内の原発推進議員の声が大きくなる。
民主党内で脱原発議員の声を大きくするには、脱原発議員を失わないことだ。
比例区でも、皆さんは民主党と書きたくない人が多いだろう。
非拘束比例選挙なので、さいわい政党名は書かなくて良い。
でも民主党候補者の名前を書かないだろう。
でもそうするとどうなるか。
民主党は脱原発派と原発推進が入り交じった政党。
今回7、8人が当選と推定されているが、当落線の上に電機連合や電力総連がいる。
放っておくとこういう連中が当選する。
たとえば当落線上にいる脱原発候補に市民票を集中して、数万票押し上げるだけで、先ほどの原子力ムラ議員を追い落とせる。
脱原発有権者にとって、こういう攻防戦こそ、闘いがいがあるとは思わないか。
そういう票を集めるべき重点候補と緑茶会が判断したのがツルネンマルテイさんだ。
円より子さん、簗瀬進さんも、そういう判断から追加した。
有権者が単なる人気投票ではなく、こういう効果を考えた選択をするようになると、政治はドラスティックに変わるのではないか、と思うわけである。
http://ryokuchakai.com/2013/05/16/nijian/
緑茶会の目的は、人気投票ではなく、参議院の議席を戦略的に獲得すること。したがって、選挙区における空白区をつくりたくなかった。
しかし、選挙区に全く脱原発の有力候補がいないケースも多く、選考は難航した。
その結果として、推薦度合いに応じて「推薦」、「支持」、「支援」という三つのランクに分けて候補者リストを発表した。
推薦37、支持23、支援19で合計79の候補者リストとなる。
<支持の意味>
緑茶会としては推薦をするに値すると判断した候補の中でも、選対の事情などで「政策協定書」を結べないという候補者が民主党、生活の党など複数発生した。
それでも、緑茶会としては何らかの応援をしたい候補者には、推薦ではなく「支持」をつけることとした。
これは、先方との合意ではなく、緑茶会が勝手につけたマーキングである。
そもそも、緑茶会推薦は、候補者との調整など行わず勝手に行うつもりであったが、途中で「推薦の根拠」が明確である方が良いということで政策協定を結ぶことになったもの。逆に、それによるわかり難さと、選挙の支持母体の複雑さを浮き彫りにする結果となった。
<支援の意味>
選挙区の33を占める1人区では、自民党と民主党、そして共産党しか候補者のいない選挙区が多くある。
共産党を選択するのか、脱原発候補でもない民主党を選択するのか。
1人区では、申しわけないが共産党が勝つことは100%ない。
共産党を推薦(支持)することは、自民党を勝たせるだけでなく、その選挙区の脱原発有権者の投票意欲すら削いでしまうかもしれない。
難しい判断だが、最終的に緑茶会は、その選挙区の民主党候補が脱原発候補でなくとも、民主党に「支援」(弱い支持の意味)を出した。
逆に、民主党候補すらいない選挙区、富山や山口では共産党に「支援」をつけた。
さて、その結果としてのウチワケを見ると、
民主党は選挙区で推薦5、支持6、支援13で合計24、比例区で推薦3、支持3の合計6、二つの選挙区をあわせ30候補者となった。
ちなみにみんなの党は選挙区で推薦1、支持1、支援2の計4、比例区で推薦2、支持1の計3、あわせて7候補。
生活の党は選挙区で推薦3、支持1の計4、比例区で推薦1、支持2の計3であわせて7候補。
生活の党比例のはたともこさん、三宅雪子さんは第一次の推薦から、リスト不掲載になっているが、すでにご本人のTwitter等でご存知の方もあると思うが、原発ゼロノミクス宣言に不同意であるという理由でのご本人からの辞退である。緑茶会としては十分に推薦に値する候補者と考えるが、ご本人の意向を反映して不掲載となっている。
なお、原発ゼロノミクス宣言は再生可能エネルギーと省エネルギーによって日本経済を再生させようという提案であるが、当然一瞬にしてできるわけではなく、時間的経過が必要である。
その間に化石燃料を一切使わずという主張は行っておらず、お二人の不同意理由は何らかの誤解に基づくものと思われる。
さて共産党は選挙区で支持1、支援3、比例区で支持5の合計9候補である。
この「支持」は事実上「推薦」であるが、共産党からは原則として市民団体とは政策協定は結ばないとの党としての回答をいただいたため、「支持」としたものである。
その回答全文も、緑茶会ホームページに掲載している。
http://ryokuchakai.com/2013/06/28/kyosanto/
このほか
みどりの風は選挙区推薦2、支持1、比例推薦3で合計6候補
社民党は選挙区推薦1、比例推薦3で合計4候補
新党大地は選挙区推薦1、比例区推薦2で合計3候補
緑の党は選挙区推薦1、比例区推薦7で合計8候補
減税日本が選挙区で支持1
そして無所属が選挙区推薦2、支持1、支援1の合計4候補
となっている。
まあ結果的に言うと、民主党が多い。
東京選挙区では、共産党候補や山本太郎ではなく民主党の大河原雅子を推薦した。
なんで緑茶会は民主党なんだ!
Twitterでも、Facebookでもこの問いが多く飛び交っているようである。
そう、みんな民主党がきらい、もしくはイヤになっているのだ。
そして、民主党ではない選択をしようとする。
しかし、それで本当に脱原発ができるのか?
政治的に脱原発を実現するには、国会で多数派を取らなければならない。
これは、緑茶会が一貫して言ってること。
今でも民主党は、国会の中ではまだ大きなかたまりである。そのかたまりを「原発推進」に遠ざけたのでは脱原発を政治的に実現するのは遠くなる。
民主党がダメということで、民主党内の脱原発議員を落とすことがいちばん最悪で、民主党内の原発推進議員の声が大きくなる。
民主党内で脱原発議員の声を大きくするには、脱原発議員を失わないことだ。
比例区でも、皆さんは民主党と書きたくない人が多いだろう。
非拘束比例選挙なので、さいわい政党名は書かなくて良い。
でも民主党候補者の名前を書かないだろう。
でもそうするとどうなるか。
民主党は脱原発派と原発推進が入り交じった政党。
今回7、8人が当選と推定されているが、当落線の上に電機連合や電力総連がいる。
放っておくとこういう連中が当選する。
たとえば当落線上にいる脱原発候補に市民票を集中して、数万票押し上げるだけで、先ほどの原子力ムラ議員を追い落とせる。
脱原発有権者にとって、こういう攻防戦こそ、闘いがいがあるとは思わないか。
そういう票を集めるべき重点候補と緑茶会が判断したのがツルネンマルテイさんだ。
円より子さん、簗瀬進さんも、そういう判断から追加した。
有権者が単なる人気投票ではなく、こういう効果を考えた選択をするようになると、政治はドラスティックに変わるのではないか、と思うわけである。
それは共産党からの回答文の評価です。回答文では、「公約やこれまでの行動・実績を勘案のうえ、ご判断いただければ幸いです」となっていますが、このサイト上の文章は「市民団体とは政策協定は結ばない」になっています。しかも、 2013年6月28日の緑茶会のHP上には、このサイトのような指摘はありません。ですから、7月になって、なぜこうした評価に変わるのか理解できません。
事実を正確に伝えていることは会運営の最低条件だと思いますし、このままでは他の事柄にも事実と違うことがあるのではと疑問を抱いてしまいます。再検討をお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。