竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

緑茶会として「原発ゼロノミクス」を訴え

2013年06月30日 | 緑茶会
本日は、東京選挙区「大河原雅子さん」の応援に行って来ました。まだ参議院選挙公示前ですから、投票を呼びかけることはできませんが、なぜ緑茶会が「民主党の大河原雅子」を推薦するのか、その思いを語って来ました。

緑茶会(脱原発政治連盟)の第一の訴えは、脱原発勢力を国会に過半数に!ということです。しかし、過半数にして何をするのか・・ということが大事です。
原発の再稼働阻止、新増設禁止、核燃料サイクル(再処理)の中止など、いろいろなことができるでしょうが、一番肝心なことは「脱原発の経済政策」です。
原発ゼロにするだけではなく、原発ゼロで日本経済を復活させ、雇用をつくり出すということです。

脱原発の人の中には、成長をめざす考え方、成長志向自体が原発を生み出し、原発事故の被害を生み出したのだという立場の人もいます。
成長至上主義は良くない、しかし今の日本経済の低迷はそのままでよいのだとか、失業者が街にあふれ、若者の雇用もないという状態を肯定することはできるのでしょうか。
もしかしたら、原発に支えられた高度経済成長を結局は享受して、ある程度の生活基盤を築いた人たちの特権的意識ではないのか。
明日の生活も知れないほどに追い込まれ、ホームレスに追い込まれる若者さえ生まれ、誰の支援も受けられず人知れず死ぬ人が後を絶たない国なのです。
いつの間にこんな国になったのでしょう。
それは助け合い精神とか、優しさとかの問題ではなく、格差を肯定し人間を切り捨てる社会の仕組みになったからではないのでしょうか。

その解決の道は、はやり経済です。経済を立て直さなければ、根本的な「社会の疲弊」は治療できません。
アベノミクスも、目的はそこにあるかと思います。でも方法論が間違いました。
中身はなく、ムードだけで株価を上げ、企業の実体経済ではなく「含み益」で、財産を増やそうとしました。
まさにバブルを意図的につくったのです。

私たちが提案している原発ゼロノミクスはバブルではありません。
現実に日本のエネルギーシステムを原子力や化石燃料から自然エネルギーや省エネルギーにシフトして行くわけですから、そこには設備投資という投資実態が生まれます。その投資額は100兆円にも200兆円にもなります。
日本は金融緩和ですから、いま市中には(実際には銀行の中)お金があふれています。金融機関は投資先を求めています。
自然エネルギーは省エネルギーへの投資は、莫大な金額かも知れませんが、確実に電気を売って10年か15年でコスト回収ができます。
そこが回収不能の高速道路や新幹線、さらにつくるほど絶望的な廃棄物の負担を生み出す原子力発電とはまったく違うところです。

原発ゼロノミクスを実現する政策をつくるにはどうすれば良いのでしょうか。
効果的に最短距離を行くには、どこまでが味方でどこからかが敵かをようく見極めなければなりません。
そのときに「民主党」をまるごと「敵に追いやる」のか、「味方に持ってくる」のでは、大きな違いがあります。
民主党の中には、まだたくさんの脱原発議員がいます。
同時に原子力ムラの議員もいます。
だから、駄目と言って、脱原発議員もどんどん落とす・・それで良いのでしょうか。

今、民主党争奪の攻防戦を脱原発と原子力ムラで行っていると見ることはできないでしょうか?
この攻防戦に勝つと、そこに原子力ムラがいたとしても、多数派は脱原発として「原発ゼロ」を掲げた民主党になる。
脱原発議員が多く落選させられると、民主党は原子力ムラの手に落ちるでしょう。

いいんだ、それで!という人に聞きます。
今度の参議院選で議席が伸びると思われている脱原発は「みんなの党」と「共産党」です。
他は苦戦、「社民党」も「みどりの風」も「生活の党」も議席を減らすと思われています。
延発推進の石原さんが共同代表を務める「自称脱原発政党」維新の会は、今度の選挙で壊滅するでしょう。
「みんなの党」と「共産党」で政権が取れますか?

だから私たち「緑茶会」は、民主党を取り戻す、奪い返すという方向性を掲げました。
今度の推薦リストでは半分以上が民主党候補者になります。
いやそうしなければ、候補者を厳密に精査すると、民主党以外の政党には全選挙区に候補者を立てるほどの力はないのです。
共産党はほぼ全選挙区に候補者を立てていますが、その大部分は泡沫です。
そこに投票をとうながすことは、貴重な有権者の表を「死票」にしてくださいと誘導するようなものだと思うのです。
(それでも、いくつかの選挙区では共産党を選んでいますが)

私たちは、緑茶会の選択を「戦略的投票」と呼びたいと思っています。
人気投票はしない。気持ちだけには引きずられない。冷静に「最終的な勝ち」をめざす。

ちなみに大河原雅子さんの吉祥寺の街頭宣伝には菅直人元総理がお出ましになりました。
東京都議選であと一歩及ばなかった松下玲子さんが司会をしておりました。
民主党、民主党、民主党です。(冒頭写真参照)
それでも、道行く人の反応は、他の場所より数段良くなりました。
まだ腐ってはいない。複雑な思いが有権者の中にあることを感じました。
昨年の総選挙で民主党に愛想を尽かして棄権した有権者が半分でも戻って来てくれたら。
新しい、民主党の再生にかけて、新たな若者票が入ってくれば・・。
今度の選挙結果は変わるだろうと思います。

私自身は民主党を支持するものではありません。
しかし民主党の脱原発議員を落選させることは確実に政治の後退を招きます。
明日には、そのことを比例代表選挙を例にとってお話したいと思います。






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