2012年となりました。あまり「おめでとうございます」という気分にはなれません。大震災の被災地や、原発事故で故郷を追われた人、さらに高い放射能汚染地域での「強制居住」を余儀なくされている皆さんのことを思うと、新年から暗い気持ちになります。あの3.11以後の「日本の治め方」の間違いから、多くの人々が背負わなくても良かった苦難を背負わされているという思いがするからです。
突如やってくる大震災は避けることはできません。私たちはそういう国の上で暮らしています。
世界有数の地震地帯の上に、世界でも密集して原子力発電所を建設し、それを「やむを得ないこと」と思わされてきました。
したがって、原発事故は避けることができた・・はずなのですが、もはやそのことを言っても遅いという状態になりました。
問題は、その原発事故後の政治、官僚、マスコミ、学者などなどのやったことです。
私は以前のブログでも、国が一番の原則にしなければいけないのは「国民の被曝を極力小さくする努力をすること」と書きました。
放射能には味も臭いもない。少量であれば、被ばくをしてもすぐに自覚症状は現れない。
だから、過去の経験と「予防原則」から、政治が被曝を少なくするためのルールを示し、それを実行するために最大限の予算を投入しなければならないのです。
しかし、この国の政治は、それをやりませんでした。
原発事故後に一般公衆の被曝限度を上げる(被曝させる)という、他の国のどこもやったことがないことをやりました。
外部被曝だけではなく、食べ物などからの内部被曝の危険の方が高かったのに、それを軽視しました。
事故後に放射能の流れを予測したSPEEDIの情報を隠し、その後も、汚染実態に基づいた避難地域設定や農作禁止措置などをとりませんでした。
高濃度に汚染されている周辺地域の人を何度も里帰りさせ、放射能にまみれた家財や自動車を全国に持ち出させました。
このほかにも、上げるときりがないほど、めちゃくちゃをやっています。
政治家にも、官僚にもあまりに放射線に対する知識がなさ過ぎた。
原子力安全委員会も無能だった。原子力発電所の事故を引き起こした上に、その後の対策さえできませんでした。
あきれたことに、このめちゃくちゃを助長したのは、放射線の専門家と称する山下や神谷、長崎や広島の放射能影響研究所系の学者たち。
チェルノブイリの被害を小さくし、世界の放射線に対する基準を甘くするために活動してきた経験から、20ミリシーベルトでも100ミリシーベルトでも安全と言い放ちました。
この人たちの言葉が根拠になって政治がめちゃくちゃをやったとすれば、この人たちは、殺人罪に値すると思う。
ただし、その殺人が立証されるのはしばらく先になります。
その頃の政治と社会の状況によっては、おそらく立件されることになるだろうし、そうでなければ野放しにされるでしょう。
今は、誰が何を言い、何を行ったのか、正確に記録しておくことが必要だと思います。
うーむ、新年から話題が暗くなっています。
この状況を打ち破るには、日本に暮らす市民の一人一人が、もっと正しい情報を共有できることだろうと思います。
今年は、3月頃には政府の新しいエネルギー政策がまとまります。
5月には、現在動いている4基の原発も定期点検入りして、すべての原発が止まります。
7月には、新しい「再生可能エネルギー促進法」の固定価格買取制度がスタートします。
表向きは、とても政策が変わっていくように見えるのでしょうが、上記のめちゃくちゃをやってきた人たちが、それを仕切っているのです。
そのウラは「推して知るべし」です。
政府を作り変えるような「市民の粘り強い活動」が必要だろうと思います。
昨年以上に大変な年だと思いますが、一緒に頑張りましょう。
2012年元旦
突如やってくる大震災は避けることはできません。私たちはそういう国の上で暮らしています。
世界有数の地震地帯の上に、世界でも密集して原子力発電所を建設し、それを「やむを得ないこと」と思わされてきました。
したがって、原発事故は避けることができた・・はずなのですが、もはやそのことを言っても遅いという状態になりました。
問題は、その原発事故後の政治、官僚、マスコミ、学者などなどのやったことです。
私は以前のブログでも、国が一番の原則にしなければいけないのは「国民の被曝を極力小さくする努力をすること」と書きました。
放射能には味も臭いもない。少量であれば、被ばくをしてもすぐに自覚症状は現れない。
だから、過去の経験と「予防原則」から、政治が被曝を少なくするためのルールを示し、それを実行するために最大限の予算を投入しなければならないのです。
しかし、この国の政治は、それをやりませんでした。
原発事故後に一般公衆の被曝限度を上げる(被曝させる)という、他の国のどこもやったことがないことをやりました。
外部被曝だけではなく、食べ物などからの内部被曝の危険の方が高かったのに、それを軽視しました。
事故後に放射能の流れを予測したSPEEDIの情報を隠し、その後も、汚染実態に基づいた避難地域設定や農作禁止措置などをとりませんでした。
高濃度に汚染されている周辺地域の人を何度も里帰りさせ、放射能にまみれた家財や自動車を全国に持ち出させました。
このほかにも、上げるときりがないほど、めちゃくちゃをやっています。
政治家にも、官僚にもあまりに放射線に対する知識がなさ過ぎた。
原子力安全委員会も無能だった。原子力発電所の事故を引き起こした上に、その後の対策さえできませんでした。
あきれたことに、このめちゃくちゃを助長したのは、放射線の専門家と称する山下や神谷、長崎や広島の放射能影響研究所系の学者たち。
チェルノブイリの被害を小さくし、世界の放射線に対する基準を甘くするために活動してきた経験から、20ミリシーベルトでも100ミリシーベルトでも安全と言い放ちました。
この人たちの言葉が根拠になって政治がめちゃくちゃをやったとすれば、この人たちは、殺人罪に値すると思う。
ただし、その殺人が立証されるのはしばらく先になります。
その頃の政治と社会の状況によっては、おそらく立件されることになるだろうし、そうでなければ野放しにされるでしょう。
今は、誰が何を言い、何を行ったのか、正確に記録しておくことが必要だと思います。
うーむ、新年から話題が暗くなっています。
この状況を打ち破るには、日本に暮らす市民の一人一人が、もっと正しい情報を共有できることだろうと思います。
今年は、3月頃には政府の新しいエネルギー政策がまとまります。
5月には、現在動いている4基の原発も定期点検入りして、すべての原発が止まります。
7月には、新しい「再生可能エネルギー促進法」の固定価格買取制度がスタートします。
表向きは、とても政策が変わっていくように見えるのでしょうが、上記のめちゃくちゃをやってきた人たちが、それを仕切っているのです。
そのウラは「推して知るべし」です。
政府を作り変えるような「市民の粘り強い活動」が必要だろうと思います。
昨年以上に大変な年だと思いますが、一緒に頑張りましょう。
2012年元旦
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます