今日で2月も終わります。すでに2009年も6分の1が過ぎ去ったのですね。
今年は年初から、とても密度の濃い毎日となっています。
ひとことでは語れませんが、仕事=自然エネルギー事業の周辺が慌ただしく動いています。
これまで、事業の主体は「自然エネルギー・コム」という会社でしたが、来月3月1日から「エナジーグリーン」という会社に変わります。
販売しているグリーン電力の名前と同じ名前の会社になるのです。
1月に正式決定、株主総会での手続きなど、いろいろな作業を日常業務と平行して行って来て、なんとか来月、晴れて「エナジーグリーン社」としてスタートします。
そのハードな激務に身体が耐えかねたか、実は先週、月曜日から木曜日まで病院に入院していました。
ソケイヘルニアという右足の付け根付近に腸が落ちてくる持病を持っていたのですが、ついに先週の日曜日に落ちた状態から戻らなくなり、激痛に眠れぬ夜を過ごして、翌月曜日に病院に駆け込んだのです。
もし小腸自身が落ちて戻らない状態であれば、カントンと呼び、長時間もその状態に放置していたので腸が壊死して、場合によっては命も危ないところでした。
幸いに検査の結果、落ちているのは中性脂肪だけらしいとわかり、たぶん命は大丈夫となりました。
それでも、緊急入院、緊急手術となり、病院に駆け込んだその日の午後に手術となりました。
手術の時間は3時間近くでしたが、私自身はまったく記憶がありません。
麻酔薬を点滴され、次第に眠気が増し、意識が薄れて行く中で、質問されてもろれつもまわらない状態で手術室に運ばれ、気がついたときには喉から送管具を外されているところでした。
身体はほとんど真っ裸で、なおかつ冷やしながら手術が行われていたのか、ともかく「寒い」というのが意識が戻ったときの感覚でした。
幸いに手術は成功し、翌日の午後には、もう歩かされていました。
とにかく歩けと言われて、点滴台の足につかまりながら、病院内をうろうろ歩き回りました。
木曜日に退院してからも、家のまわりを散歩し、合計すると1日に2時間ぐらい歩きました。
それが良かったのか、とても回復が早く、今週月曜日には仕事に復帰できました。
で、仕事に復帰すると、25日(水)に経産省から日本版FITの「プレゼント」がやってきました。
FITとは、固定価格買取制度。
デンマークやドイツから広がり、今では世界中に広がっている自然エネルギー支援制度です。
簡単に言えば、太陽光発電や風力発電の電気は、ただの電気より高く買取るという法律に裏付けられた制度です。
ドイツでは太陽光発電の電気は5倍で買い取ります。
普通の電気がキロワットあたり20円なら100円ということです。
20円ではコスト回収期間が40年もかかる太陽光発電も、これで10年足らずで回収できるようになります。
コスト回収をしたあとの電気の販売は、基本的に「もうけ」です。
太陽光発電の寿命を30年としても、20年以上は電気を高額で売って儲けられる。
したがって、みんながこぞって太陽光発電をつけようとしますし、お金がない人には銀行がお金を融資します。
儲かるものにお金を貸せば、銀行も儲かりますから。
危なっかしい住宅投資より、はるかに安全で効率が良いのです。
その日本版の自然エネルギー促進法案は2000年に与野党250人超の議員連盟で合意され、国会に上程されるばかりになっていたのですが、衆議院解散、中心議員の落選、その後の経産省の巻き返し(その背後には、FITを嫌った電力会社の存在)によって、この法律案は葬り去られました。
その結果、10年足らずで日本は太陽光発電普及でドイツに追い抜かれ、ダブルスコアで引き離され、いまや中国の後塵も拝する有様です。
風力発電ではドイツ、スペインなど、FIT制度の国々からはるかに遅れをとり、有数の潜在能力が打ち捨てられています。
こんな状態でマスコミ各社も、政府の関係者も、ようやくFITが必要なのだと気がついたようですし、民間では学生のASEEDJAPANやサッカーの岡田監督が代表のGEINという団体などが、あらたな日本版FITにむけたキャンペーンをはじめる準備を開始しています。
そんな中での経産省版FITの発表でした。
どうも5倍で買い取るのでなく、2倍とみみっちいようです。
すでに設置補助の復活も制度として確定しています(1kWあたり7万円)ので、設置補助と買取り補助のダブル活用をして良いよということかも知れませんが、それもまだ明らかではありません。
しかも2倍買取りは10年限定で、11年目からは【売れるのか】も不明。
日本には高圧電力と従量電灯(低圧の電気)との価格差という良くない制度があって、電気を大量に使う消費者ほど電気代が安くなるという仕組みになっています。
高圧はキロワットあたり10円程度、低圧は同じく20円程度。
その差10円にもなります。
太陽光発電からの買取り価格も、これと同額であれば、高圧は20円、低圧は40円となります。
高圧20円では、従量電灯の通常価格と同じ、コスト回収には40年もかかってしまい、これではFITでも太陽光発電の普及はおぼつきません。
FITを求める運動に先んじて、FITも効果がないぞ!とでも言うための策謀かも知れません。
要注意で監視しながら、この動きを見きわめていきたいと思います。
今年は年初から、とても密度の濃い毎日となっています。
ひとことでは語れませんが、仕事=自然エネルギー事業の周辺が慌ただしく動いています。
これまで、事業の主体は「自然エネルギー・コム」という会社でしたが、来月3月1日から「エナジーグリーン」という会社に変わります。
販売しているグリーン電力の名前と同じ名前の会社になるのです。
1月に正式決定、株主総会での手続きなど、いろいろな作業を日常業務と平行して行って来て、なんとか来月、晴れて「エナジーグリーン社」としてスタートします。
そのハードな激務に身体が耐えかねたか、実は先週、月曜日から木曜日まで病院に入院していました。
ソケイヘルニアという右足の付け根付近に腸が落ちてくる持病を持っていたのですが、ついに先週の日曜日に落ちた状態から戻らなくなり、激痛に眠れぬ夜を過ごして、翌月曜日に病院に駆け込んだのです。
もし小腸自身が落ちて戻らない状態であれば、カントンと呼び、長時間もその状態に放置していたので腸が壊死して、場合によっては命も危ないところでした。
幸いに検査の結果、落ちているのは中性脂肪だけらしいとわかり、たぶん命は大丈夫となりました。
それでも、緊急入院、緊急手術となり、病院に駆け込んだその日の午後に手術となりました。
手術の時間は3時間近くでしたが、私自身はまったく記憶がありません。
麻酔薬を点滴され、次第に眠気が増し、意識が薄れて行く中で、質問されてもろれつもまわらない状態で手術室に運ばれ、気がついたときには喉から送管具を外されているところでした。
身体はほとんど真っ裸で、なおかつ冷やしながら手術が行われていたのか、ともかく「寒い」というのが意識が戻ったときの感覚でした。
幸いに手術は成功し、翌日の午後には、もう歩かされていました。
とにかく歩けと言われて、点滴台の足につかまりながら、病院内をうろうろ歩き回りました。
木曜日に退院してからも、家のまわりを散歩し、合計すると1日に2時間ぐらい歩きました。
それが良かったのか、とても回復が早く、今週月曜日には仕事に復帰できました。
で、仕事に復帰すると、25日(水)に経産省から日本版FITの「プレゼント」がやってきました。
FITとは、固定価格買取制度。
デンマークやドイツから広がり、今では世界中に広がっている自然エネルギー支援制度です。
簡単に言えば、太陽光発電や風力発電の電気は、ただの電気より高く買取るという法律に裏付けられた制度です。
ドイツでは太陽光発電の電気は5倍で買い取ります。
普通の電気がキロワットあたり20円なら100円ということです。
20円ではコスト回収期間が40年もかかる太陽光発電も、これで10年足らずで回収できるようになります。
コスト回収をしたあとの電気の販売は、基本的に「もうけ」です。
太陽光発電の寿命を30年としても、20年以上は電気を高額で売って儲けられる。
したがって、みんながこぞって太陽光発電をつけようとしますし、お金がない人には銀行がお金を融資します。
儲かるものにお金を貸せば、銀行も儲かりますから。
危なっかしい住宅投資より、はるかに安全で効率が良いのです。
その日本版の自然エネルギー促進法案は2000年に与野党250人超の議員連盟で合意され、国会に上程されるばかりになっていたのですが、衆議院解散、中心議員の落選、その後の経産省の巻き返し(その背後には、FITを嫌った電力会社の存在)によって、この法律案は葬り去られました。
その結果、10年足らずで日本は太陽光発電普及でドイツに追い抜かれ、ダブルスコアで引き離され、いまや中国の後塵も拝する有様です。
風力発電ではドイツ、スペインなど、FIT制度の国々からはるかに遅れをとり、有数の潜在能力が打ち捨てられています。
こんな状態でマスコミ各社も、政府の関係者も、ようやくFITが必要なのだと気がついたようですし、民間では学生のASEEDJAPANやサッカーの岡田監督が代表のGEINという団体などが、あらたな日本版FITにむけたキャンペーンをはじめる準備を開始しています。
そんな中での経産省版FITの発表でした。
どうも5倍で買い取るのでなく、2倍とみみっちいようです。
すでに設置補助の復活も制度として確定しています(1kWあたり7万円)ので、設置補助と買取り補助のダブル活用をして良いよということかも知れませんが、それもまだ明らかではありません。
しかも2倍買取りは10年限定で、11年目からは【売れるのか】も不明。
日本には高圧電力と従量電灯(低圧の電気)との価格差という良くない制度があって、電気を大量に使う消費者ほど電気代が安くなるという仕組みになっています。
高圧はキロワットあたり10円程度、低圧は同じく20円程度。
その差10円にもなります。
太陽光発電からの買取り価格も、これと同額であれば、高圧は20円、低圧は40円となります。
高圧20円では、従量電灯の通常価格と同じ、コスト回収には40年もかかってしまい、これではFITでも太陽光発電の普及はおぼつきません。
FITを求める運動に先んじて、FITも効果がないぞ!とでも言うための策謀かも知れません。
要注意で監視しながら、この動きを見きわめていきたいと思います。
真夏の炎天下40度の 大都会で 大停電が起きたとしたら!どうなるだろう ? では! 森さん げんきですか?
このコメントにやっと今日気がつきました。なかなか丁寧な管理ができていなくてすいません。
大都会の大停電は非現実的な話しではないですよ。
原子力発電がある限り、その危険があります。
えーっと思うかも知れませんが、新潟の地震で一気に800万kWの発電所からの送電が止まったという現実を見れば想像できると思います。
原子力発電は巨大であるだけでなく、新潟、福島、福井、浜岡・・などある地域に集中立地しています。
止まるときはまとまって数百万kW規模で止まります。
しかも必ず大地震想定地帯ときています。
日本のエネルギーセキュリティを高めるためには、早めに風力や地熱、バイオマス、小水力など、規模の稼げる分散型ベース発電にシフトすべきだと思います。
太陽光はすべてをそれに置き換えるのではなく、昼のピークをカバーする電源として活用すれば良いのです。
そのためには送電網のシステム変更や電力料金制度など、政治的な力による変更が不可欠なんですが、電力会社が大きな壁となって立ちはだかっているのです。
電力会社は電力会社で、供給義務という電気事業法の縛りにあっていて、こちらはこちらで被害者(経営悪化を食い止める術なし)なのです。
どうすれば良いかの結論はすでに明確に出ているのですが・・。
たけちゃん