その正直さにつられて

 

ＩＳＯＷＡビトのほとんどはマイカー通勤です。

しかしなかには公共交通機関利用者もいます。

 

名古屋方面から通勤する人が利用するのが、名古屋市営地下鉄の上飯田線、そして乗り入れ合って

いる名鉄小牧線。上飯田線はわが家のご近所路線でもあります。

 

この上飯田線、実は始発と終点の二つの駅しかありません。日本でいちばん短い地下鉄路線なんです。

 

 

たまたま目にした、名古屋のローカル番組。　地下鉄沿線のグルメをシリーズで紹介している

そうですが、たった二駅の路線なので、上飯田線だけ取り上げなかったようです。

 

そうしたら、上飯田線沿線に住んでいる視聴者から、

 

　「なぜ上飯田線だけ取り上げないのか！」

 

とブーイングが出たとのことで、急遽、

 

 

という特集が組まれました。

私が見たのは、この再放送だと思います。

 

 

地元だから、知ってる店もあったし、大したお店が無いせいか、上飯田線からは大きく離れたお店が

紹介されたりして、ちょっと残念でした。　だってまだまだ沿線には美味しいお店もあるし、もっと

発掘して欲しかった。

 

 

その中で、場所は知ってるけど、一度も訪問したことない天ぷら屋さんが紹介されていました。

 

　　　　

 

げんろくというお店です。

 

上飯田で天ぷらというと以前この『磯輪日記』でも紹介した、

 

散歩コースにいいお店発見！ - 磯輪日記

 

天ひろさん。　ここに対抗するお店かと　楽しみにテレビを見ていたら、お店の大将が登場し、

 

　「この辺りで天ぷらって言うとみんな天ひろさんへ行っちゃうんですよね～」

 

と何とも正直大将！！

 

 

この値段で、何度かに分けて揚げたての天ぷらを出すっていうんです。

天ひろさんの値段でも驚いたのに、同じ揚げたて提供というサービスでもって、それ以上

（というかそれ以下）のお値段。

 

さらに「天ひろさんと違いを出さなきゃいけないので」と、数々の変わり種天ぷらを開発して

いて、「今、研究しているのが・・・」と紹介してくれた天ぷらが、

 

 

名古屋の懐かしい駄菓子スナックのしるこサンドの天ぷら　

アイデアは楽しいし、話のタネにもいいけど、しるこサンド２枚で１７０円って、食べる人いるんで

しょうか？

 

 

しかし「天ひろさん」を目指して頑張ることを公言しているオーナーの心意気にほだされて、

少し前に行ってきました！

 

　「みなさん天ひろさんへ行くので、ウチは・・・」

 

と言ってたけど、行ってみたら、席じゃないですか！

 

 

おまけに確かに激安。　

 

 

ツノ坊はのげんろく定食、私は明太高菜ご飯と天ぷら定食を注文しました。

 

すると放送通り、二三品ずつ揚げたてが供されました。

カウンター１０席くらいだけのお店ですが、それぞれのお客がいろんな注文をする中、手際よく

揚げたてを提供する店主の頭の中がどうなっているのか、不思議でなりません。　

ツノ坊がしきりと感心していました。

 

確かにものすごく美味しいというほどではありません。

きっと油もそれなりに使いまわししていると思います。

それでもこの値段で、このレベルの天ぷらを揚げたてで出すということはすばらしい！

 

この企業努力、店主の創意工夫には感心するばかりです。

 

 

天ひろさんは、昼は激混み、夜も早めに予約しないと席が取れない。

天ひろさんとうまく使い分けるもうひとつの選択肢ができました。

 

ごちそうさまでした。