みかん色の湯

花火が終わって、トヨタカローラ秋田の伊藤社長の車を貸してもらい、
その夜の宿に向かいました。

ところが道が大渋滞。本来なら１時間弱で着けるのに、カーナビは
３時間、到着予定時間が夜中の２時過ぎと告げています。

それなら宿へ一報入れておこうと思い、電話すると、

　「渋滞は途中までですから、そんなに掛からないと
　　思いますが、ゆっくり来て下さい。
　　念のため、田沢湖のあたりに来たら、もう一度
　　電話を下さい」

そこで安心して車を走らせていると、確かに途中から急に車が減り、
周りも真っ暗、その内、前後に車が一切いなくなりました。

　「それにしても一体いつ田沢湖に着くんだろう」

カーナビを見ても、湖らしきものは一切ありませんでした。

宿の近くらしきところに来て、カーナビに湖らしきものが表示されて
きました。でも周りは真っ暗なので、何も見えません。

　「そろそろ宿に連絡しようか」

電話しようとしたツノ坊が、

　「圏外だよ！」


目的地らしきところに着いたんですが、宿らしきものが見えません。
遅かった・・・　　そう、携帯圏外の宿ですから。

これで宿が見つからなかったら、今夜は野宿だ～と覚悟したところ、
かすかに見えた明かりを手ががりにその方向へ向かうと・・・

ありました。救われました。ヘロヘロになりながら、１時半着でした。

でも驚いたことに、花火見学後バスで来る団体さんは、

　「あと１時間くらいかかるそうです」

結局その人たちが着いたのは３時前。翌朝我われが９時に朝食のために
食堂に行った時には、もうチェックアウトしていました。
滞在時間はたったの６時間・・・　ご苦労様でした。

　
その宿とは、伊藤社長が紹介して下さった秋田県は南玉川温泉の一軒宿
はなやの森。



聞けば、ここの女将と若女将は、長野県の出身で、昼神温泉でホテルはなやを
経営していて、７年前（だったけ？）に春から秋まで秋田でも宿を始めた
とのこと。




周りの環境もすばらしいし、料理も、



こんな感じで、若女将と一緒に岩魚が出てきたり（笑）と豪華この上
ありません。


そして一番のお気に入りが、これ、



源泉かけ流しのみかん色の湯の露天風呂です。男神山を借景にして、何とも
贅沢なこと。この写真は借り物じゃありませんよ。早朝、誰もいないお風呂に
カメラを持ち込んで、自分で撮影したものです。
あまりの美しさに、息をのみました。

部屋にも露天風呂があり、何とも贅沢です。


チェックアウト時に、

　「ぜひ色紙を書いて下さい」

芸能人じゃないんですから！　
でもこんなこともう二度と無いと思うので、私の弟子のツノ坊と共同で
書かせて頂きました。


次は昼神温泉の宿にも出掛けたいです。

女将さん、若女将さん、お世話になり、ありがとうございました。