磯輪日記

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『蒼穹の昴』

2010年02月21日 18時23分36秒 | こんな本読みました

昨年やっとテレビを買い換えたことはみなさんご存知の通りと思いますが、そのせいで
困ったことがあります。

地デジとBSのチャンネルがまったく別で、BSでもいろんな放送があるので、あれこれ
見たい番組を探すのが面倒なんです。

でもそのお陰でとてもいいこともありました。

私が大好きな作家の浅田次郎さんと出合った『蒼穹の昴』という作品が今年初めから
NHKのBSハイビジョンだけで放送されているのです。

          

BSハイビジョンだけですから、もしテレビを買い換えていなかったら、見れなかった
訳ですから、これだけでもテレビを買った甲斐があったというものです。


物語のあらすじはこんなです。

中国清朝末期。病弱の養母を救おうと、自ら宦官となっりた春児(チュンル)と、その
義兄で科挙を首席で合格した文秀(ウェンシュウ)。春児は西太后の寵愛を得る。
一方の文秀は、光緒帝に仕える。

当時、清朝内部では、守旧の西太后派と、西太后を除いて近代化を急がねばという
皇帝派に分かれて激しく対立していた。

結果として敵味方に分かれてしまった二人は、断末魔の清朝の中で悲しい対立関係
へと落ちてゆく。


ものすごくスケールの大きな小説であり、ドラマも大掛かりなものです。

このドラマの舞台は北京の宮殿、紫禁城です。

この本を読む以前、仕事で中国を訪問した時、この紫禁城を見学しました。

ガイドブックに、

 「紫禁城の裏山から見る夕暮れの紫禁城が最高」

とあったので、自分ひとりで探して、登ってみたことがあるんです。

そこから見た紫禁城は、そこだけぽっかり100年前の空間が広がっていました。
まことに胸を打つ光景でした。

そんな景色を思い出し、また小説を読んだ時の感動を振り返りながら、ドラマを見て
います。

もう一度、本を片手に、小説の中で登場する場所を巡るのが夢なんです。


このドラマ、25回シリーズで、毎週土曜の夜10時から1時間放送ですから、大河
ドラマ並みです。


今進行中のバンクーバー・オリンピックもそうだけど、テレビ買って本当に良かった。




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2 コメント

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私も蒼穹の昴ファンです。 (見崎)
2010-02-21 23:41:04
私も家内の薦めがきっかけで、「蒼穹の昴」の小説を読んでファンになりました。

自宅がBSハイビジョンが映らないので、早く地デジで放映されないかと待ち遠しいのです。

春児のお兄さんがメインの小説(続編?)もあるみたいですね。中原の虹でしたっけ?
(^o^)/~
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中国では (磯輪)
2010-02-22 22:46:06
 見崎さん

うちは、私の勧めで、ひとみもツノ坊も読みました。

中国ではすでにDVDが発売されているそうです。

続編のひとつである『珍妃の井戸』は読みましたが、
『中原の虹』はまだ読んでいません。
文庫本化を待っています。
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