新入社員なりの貢献とは？

少し前、製造のＫ常務からこんなメールが全社員に流れました。
（ごく一部の抜粋です）


> ラダース基盤系の評価項目のＬＥＶＥＬ１（筆者注１）
> 「社会人としての意識と行動」というカテゴリー
> 「Ｂ：生活態度のよさ」という中には
>
> ①仕事を頼まれても、嫌な顔をせずに引き受ける。
> ②面倒な仕事も、先延ばしせずに、スピーディーに取り掛かる。
> ③仕事は、いい加減にやらず、常に丁寧に行う
> ④職場の清掃など、他人が嫌がることを積極的に行う
> という項目があります。

注１）
　ラダーズというのはわが社の成長主義評価制度の略称で、
　基盤系といってどの職種にも当てはまるものと、職種毎に定義
　される職務系の大きく分かれます。
　LEVEL１とは入社時の等級に相当するものです。　
　
> さて、
> 「清掃＝掃除」という作業は
> 誰もが好んで（進んで）行いたいと思っている
> 作業ではないはずです・・・？？
> しかし、誰かが行わなければ「キレイ」にはなりませんし
> 良い状態を保つことも出来ません。

> ＩＳＯＷＡの生業としての戦力として満たない新入社員の
> 会社（処遇）に対する貢献は？
> そんなこんなを考えながら
> 彼等に行ってもらっているのが「清掃活動」です。

> 彼等は先ず、製造Ｇ方針（目指す姿）である
> 「工場・事務所のショールーム化」を考え・実践すことを目的に
> 「清掃活動」を主として研修中です。


そしてその成果が冒頭の写真です。


> ２階事務所の東側階段の滑り止め部
> 「白くキレイになりました」。
> 壁も手垢等、拭き取られて以前より白くなったと思いませんか？
> 皆さんの下駄箱も、以前より白くなったと感じませんか？
> これも彼等の研修の成果です。
>
> そして今後も研修期間の彼等は
> 精一杯、今自分が出来る「仕事」として
> 「掃除」を一所懸命、やるはずです・・・。
> 「応援、宜しくお願いします」。


このメールを受け取ったので、すぐに現場に行って、その成果を確認しました。
本当にきれいでした。うれしかったです。


これに先立ち、新入社員の直接の指導に当たっている工務のＴくんからも、

> キレイになったと思われた方は彼に一言お願いします。


もちろんです。早速ピカピカにしてくれた新入社員たちを一人ひとり探して、

　「すごな～」

　「ピカピカだよ」

　「これからも頼むよ」

　「汚す先輩がいたら、ど叱ってやってよ」

と声掛けました。


それだけじゃないんです。作業に当たった中の一人の研修レポートにこんな
言葉があったのです。

　「いつもは何も気にせずに階段を登っていたが、これからは
　　靴の裏を１回払ってから上がるようにしたいと思った。
　　そうじする人の立場になって物事を考えれば、・・・・」


こうやって新人は気付き、育っていくんですね。

私ではとてもこんな風に指導できません。
私ができないことを他のＩＳＯＷＡビトたちが補ってくれる。
そういうチームワークこそ世界一の社風を目指すＩＳＯＷＡにとってとても
重要なことです。


そう思いながら、工場内の巡回を続けていたら、



別の階段を掃除している別の新入社員に出くわしました。

　「いいね～　ピカピカにしてくれよ。
　　楽しみにしてるから」

　「ハイ。今日は本当に少しは会社に貢献できた気がします」


やっぱり育つんですね。

翌日、その階段がどうなったかを見に行ったら、

　　　　　　

こんな風に変身していました。
中央部は汚れが取れていないのではなく、滑り止めの黒いテープと塗装が剥げて
いるのです。誤解の無いように。

そこで、その部署の管理をしているＥくんを見つけ、

　「せっかくきれいにしてくれたんだから、塗装も塗り直さなきゃ
　　いけないんじゃない？」

　「そうなんです。もう予定しています」

残念ながら、今日はまだ塗装は完了していませんでしたが、きっと近日中に
真っ白に塗られるでしょう。


こういう新入社員の献身的な努力を踏みにじるようなことがないよう、
先輩である我々全員が襟を正して行動しようじゃないの！
新入社員に負けないように頑張りましょう！！！