萩の花 まばらまばらに 散り初めし
今日もまた 介護に疲れ あきがくる
秋雨に浮気の虫のささやきて
どうしてこうして 花あつめ
あぁ~すきだなぁ
小林一茶
- 1.1 あまり鳴て 石になるなよ 猫の恋
- 1.2 鶯や 懐の子も 口をあく
- 1.3 梅が香に 障子ひらけば 月夜かな
- 1.4 陽炎に さらさら雨の かかりけり
- 1.5 門松や ひとりし聞は 夜の雨
- 1.6 亀の甲 並べて東風に 吹れけり
- 1.7 蛙鳴き 鶏なき東 しらみけり
- 1.8 雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る
- 1.9 大名を 馬からおろす 桜かな
- 1.10 手枕や 蝶は毎日 来てくれる
- 1.11 なの花も 猫の通ひぢ 吹とぢよ
- 1.12 初午に 無官の狐 鳴にけり
- 1.13 初夢に 古郷を見て 涙かな
- 1.14 春風に 箸を掴んで 寝る子かな
- 1.15 春雨に 大欠伸する 美人かな
- 1.16 春風や 牛に引かれて 善光寺
- 1.17 振向ば はや美女過る 柳かな
- 1.18 蓬莱に 南無南無といふ 童かな
- 1.19 やせ蛙 負けるな一茶 ここにあり
- 1.20 夕ざくら けふも昔に 成にけり
- 1.21 夕燕 我には翌の あてはなき
- 1.22 夕不二に 尻を並べて なく蛙
- 1.23 雪とけて 村一ぱいの 子どもかな
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- 1.24 行春の 町やかさ売 すだれ売
- 1.25 我と来て 遊べや親の ない雀
- 2 小林一茶の夏の俳句 25
- 2.1 青梅に 手をかけて寝る 蛙かな
- 2.2 青すだれ 白衣の美人 通ふ見ゆ
- 2.3 暑き夜や 子に踏せたる 足のうら
- 2.4 いざいなん 江戸は凉みも むつかしき
- 2.5 うつくしや 雲一つなき 土用空
- 2.6 海の月 扇かぶつて 寝たりけり
- 2.7 雷の ごろつく中を 行々し
- 2.8 子ども等が 團十郎する 団扇かな
- 2.9 五月雨や 胸につかへる ちちぶ山
- 2.10 涼しさや 半月うごく 溜り水
- 2.11 凉しさや 山から見える 大座敷
- 2.12 雀子が ざくざく浴る 甘茶かな
- 2.13 蝉なくや 我家も石に なるやうに
- 2.14 夏の雲 朝からだるう 見えにけり
- 2.15 夏山の 洗ふたやうな 日の出かな
- 2.16 夏山や 一人きげんの 女郎花
- 2.17 夏の夜に 風呂敷かぶる 旅寝かな
- 2.18 寝せつけし 子のせんたくや 夏の月
- 2.19 芭蕉翁の 臑をかぢつて 夕凉
- 2.20 短夜や くねり盛の 女郎花
- 2.21 水風呂へ 流し込だる 清水かな
- 2.22 やれ打な 蝿が手をすり 足をする
- 2.23 夕されば 蛍の花の かさいかな
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- 2.24 夕立や けろりと立し 女郎花
- 2.25 夕月の 友となりぬる 蚊やりかな
- 3 小林一茶の秋の俳句 25
- 3.1 青空に 指で字を書く 秋の暮
- 3.2 秋風や あれも昔の 美少年
- 3.3 秋の夜や 隣を始 しらぬ人
- 3.4 秋の夜や 旅の男の 針仕事
- 3.5 朝顔や したたかぬれし 通り雨
- 3.6 うしろから 秋風吹や もどり足
- 3.7 馬の子の 故郷はなるる 秋の雨
- 3.8 送り火や 今に我等も あの通り
- 3.9 さぼてんの 鮫肌見れば 夜寒かな
- 3.10 たまに来た 古郷の月は 曇りけり
- 3.11 七夕や 涼しき上に 湯につかる
- 3.12 人並に 畳の上の 月見かな
- 3.13 日の暮の 背中淋しき 紅葉かな
- 3.14 名月や 家より出て 家に入
- 3.15 山は虹 いまだに湖水は 野分かな
- 3.16 夕月や 涼がてらの 墓参
- 3.17 名月や 膳に這よる 子があらば
- 3.18 名月を とつてくれろと 泣子かな
- 3.19 はつ雁も 泊るや恋の 軽井沢
- 3.20 初茸を 握りつぶして 笑ふ子よ
- 3.21 膝の子や 線香花火に 手をたたく
- 3.22 鬼灯の 口つきを姉が 指南かな
- 3.23 夕日影 町一ぱいの とんぼかな
- 3.24 世につれて 花火の玉も 大きいぞ
- 3.25 我星は どこに旅寝や 天の川
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- 4 小林一茶の冬の俳句 25
- 4.1 霰ちれ くくり枕を 負ふ子ども
- 4.2 うつくしや 年暮きりし 夜の空
- 4.3 うまそうな 雪がふうはり ふはりかな
- 4.4 寒月や 喰つきさうな 鬼瓦
- 4.5 けしからぬ 月夜となりし みぞれかな
- 4.6 けろけろと 師走月よの 榎かな
- 4.7 木がらしの 吹留りけり 鳩に人
- 4.8 木がらしや から呼びされし 按摩坊
- 4.9 これがまあ 終のすみかか 雪五尺
- 4.10 来る人が 道つけるなり 門の雪
- 4.11 凩や 常灯明の しんかんと
- 4.12 さくさくと 氷かみつる 茶漬かな
- 4.13 さはつたら 手も切やせん 冬木立
- 4.14 外は雪 内は煤ふる 栖かな
- 4.15 大根引 大根で道を 教へけり
- 4.16 ともかくも あなた任せの としの暮
- 4.17 納豆の 糸引張て 遊びけり
- 4.18 猫の子が ちよいと押へる おち葉かな
- 4.19 人並に 正月を待つ 灯影かな
- 4.20 はつ雪や それは世にある 人のこと
- 4.21 冬の雨 火箸をもして 遊びけり
- 4.22 夕やけや 唐紅の 初氷
- 4.23 雪の日や 古郷人も ぶあしらひ
- 4.24 湯に入て 我身となるや 年の暮
- 4.25 夜の雪 だまつて通る 人もあり
- 5 一茶忌(いっさき)の俳句
- 6 小林一茶の辞世の句は?
- 4 小林一茶の冬の俳句 25